Windows11/10/8/7のGPT HDDでUEFIブートローダーを修復する方法

ブートローダには何か不調があり、Windowsをブートできない場合は、Windows11、10、8.1、8、7を問わず、この記事ではBootrec、DiskPart、およびAOMEI Partition Assistant Professionalを使用してGPT HDDでEFI/UEFIブートローダーを修復する方法を紹介します。

Asher

投稿者:Asher/更新日:2024年01月24日

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はじめに

Windows7/8/10でGPT HDDのEFIブートエラーに遭遇したことはありませんか?Windows11でもこの問題に直面することがありますが、どのようにそれを解決しましたか?ほとんどのユーザーにとって、Windows OSの再インストールが最初の選択肢となるかもしれません。ただし、それは、個人の作業ファイル、写真、ビデオ、または設計ドキュメントのインストール済みプログラムなどのデータが失われる恐れがあります。これらのファイルとプログラムを復元したい場合は、多くの労力と時間を費やします。

ここでは、クリーンな再インストールを実行する代わりに、UEFI(EFI)ブートローダーの問題を修正する方法を示します。さらに、この記事では、Windows OSがUEFI BIOSにインストールされる場合、Windows11、10、8.1、8、7のGPT HDDでUEFIブートローダーを修復したい場合に適応します。

EFI/UEFI、ブートローダー、GPT、ESPについて

►1.EFI/UEFI

UEFI(United Extensible Firmware Interface)は、OSとプラットフォームファームウェア間のインターフェイスを定義するBIOSの更新バージョンです。このインターフェースはデータテーブルから構成されており、これらのデータテーブルはOSを起動し、起動前のアプリケーションを実行するための標準環境を提供しています。

Intelによって非推奨となったEFI(Extensible Firmware Interface)は、UEFIの前身です。これは、基本入出力システム(BIOS)ファームウェアインターフェイスに代わるものですが、UEFI/EFIファームウェアの実装は、BIOSサービスのレガシーのサポートを提供します。

uefi

►2.ブートローダー

ブートローダーは、これらのパワーオンセルフテスト(POST)をした後、Windows11、10、8.1、8、7 OSまたはコンピューターのランタイム環境をロードするプログラムであり、ブートプロセスの重要な部分になります。

►3.GPT & ESP

GPT(Globally Unique Identifiers Partition Table)は、デスクトップPCまたはサーバーPCで使用される物理ストレージデバイスのパーティションテーブルのレイアウトの標準です。UEFI/EFIの一部として、マスターブートレコード(MBR)の制限のため、一部のBIOSシステムでも使用できます。

ESPは(Encapsulated Security Payload)の略で、IPの通信内容を暗号化するプロトコルであるIPsecによる暗号化通信で送受信される、ペイロード(通信内容)を暗号化して付加情報を付け足したもののことをいいます。IPデータグラムのヘッダ部に続くペイロード部を暗号化したもので、暗号化されたデータ本体に一定の形式で暗号化方式や鍵についての情報、認証データなどが付与された構造になっています。

さらに、Windows7、8、および8.1は、MBRを使用してレガシーBIOSにインストールできます。ただし、Windows8、8.1、10、および11は、EFIブートローダーとGPTを使用してUEFI BIOSにインストールするように設計されています。UEFIシステムパーティション(ESP)は、EFI/UEFIに準拠するコンピューターが使用するデータストレージデバイス上のパーティションです。EFI/UEFIファームウェアは、ESPに保存されているファイルをロードして、Windows OSやそのほかのユーティリティを起動します。FAT32にフォーマットしなければなりません。

Windowsブートローダーの問題の原因

Windowsブートローダーの問題はハードドライブの不良セクタ、マルウェア、または下位バージョンよりも上位バージョンのWindowsがインストールされていることが原因です。または、特に更新プログラムのインストール中に発生した場合に、突然の中断が原因である可能性があります。さらに、競合するフラッシュドライブ、光ディスク、およびその他の周辺機器もこのエラーを引き起こす可能性があります。

WindowsのGPT HDDでUEFIブートローダーを修復する方法

以下は、Windows11、10、8.1、8、7のGPT HDDでUEFIブートローダーを修復する3つの方法です。Bootrec(Windows7 OS以前のバージョンでのみ実行)、DiskPart、およびAOMEI Partition Assistant Professionalを使用してエラーをチェックする方法です。

方法1. Bootrec/BootsectでWindows7のUEFIブートローダーを修復する

ヒント:Windows7でUEFIブートローダーを修正する前に、uefiブートモードがオンになっていることを確認してください。

手順 1. Windows7インストールメディアを挿入し、そこから起動します。

手順 2. Windowsのスプラッシュ画面が表示される前にF8キーを素早く連打します。

手順 3. 言語、時間、通貨、キーボード、または入力方法を選択し、「次へ」をクリックします。

手順 4. 「コンピュータを修復する」を選択し、「Windows7」を選択して、「次へ」をクリックします。

手順 5. システム回復オプションのダイアログで「コマンドプロンプト」を選択します。

手順 6. Bootrecの場合、「bootrec.exe」と入力し、Enterキーを押してから、以下のコマンドを入力して1つずつ実行します。

bootrec /fixmbr

bootrec /fixboot

bootrec /ScanOs

bootrec /rebuildBcd

Bootsectの場合、「bootsect /nt60 SYS /mbr」を入力し、Enterキーを押します。

Bootrec

インストールメディアを取り外して、「exit」を入力して、Enterキーを押し、コンピュータを再起動します。

方法2. DiskPartでWindows11/10/8/7のUEFIブートローダーを修復する

DiskPartを使用してWindows7でEFI/UEFIブートローダーを修復することは、コマンドプロンプトの起動方法を除いて、Windows8、8.1、10、11と同じです。したがって、以下の手順に従ってください。

Windows7でUEFIブートローダーを修復する

ヒント:UEFI/EFIブートローダーを修復する前に、レガシーBIOSモードを使用したWindows7 UEFI/EFIロードがアクティブになっていることを確認してください。

インストールメディアを持っている場合:

手順 1. メディアをWindows7 PCに挿入して、メディアから起動します。

手順 2. 「コンピュータを修復する」を選択します。

手順 3. OSを選択し、「次へ」をクリックします。

手順 4. 「コマンドプロンプト」を選択します。

手順 5. 以下のコマンドを入力し、1つずつ実行します。

diskpart

select disk 0

list vol

Repair Windows 11 bootloader

手順 6. EFIパーティションがFAT32ファイルシステムを使用しているかどうかを確認し、このパーティションにドライブレターを割り当て、次のコマンドを入力して実行します。

sel vol

assign letter=M(Mは割り当て可能なドライブ文字を表す。)

exit

Select Vol Windows 11

手順 7. 次のコマンドを入力して実行し、ブートレコードを修復します。

cd /d X:\EFI\Microsoft\Boot\(XはEFIボリュームに割り当てられた文字です。)

bootrec /FixBoot

手順 8. BCDストアを再構築するには、次のコマンドを実行します。

Ren BCD BCD.old (to backup the old BCD)

bcdboot c:\Windows /l en-us /s x: /f All

bootrec /rebuildbcd

▶注意:

•C:\Windows - Windows7システムがインストールされている場所を指します。

•/f ALL - Windowsの起動ファイルをすべてコピーします。

•/1 en-us - システムロケール、デフォルトはen-usです。

•/s x: - sは、古いブート設定を無視してクリーンなBCD構成を作成するためのWindowsの新しいBCDBootオプションです。xはEFIボリュームに割り当てる文字であり、実際の状況に応じて変更できます。

•/f All - はファームウェアタイプを指定します。/fの後にALLを指定すると、BCDBootはALLディレクトリとEfiMicrosoftBootディレクトリの両方を作成し、BIOSとUEFIに必要なすべてのブート環境ファイルをこれらのディレクトリにコピーします。

例えば、bcdboot c:\Windows /1 en-uk /s K: /f ALL

インストールメディアを持っていない場合:

手順 1. Windows PCを再起動し、Windowsスプラッシュ画面が表示される前にF8キーを素早く連打します。

手順 2. 「コンピュータを修復する」>「コマンドプロンプト」を選択します。

システム回復オプション

次の手順は、上記の手順5〜8に従って操作してください。

Windows11、10、8.1、8でUEFIブートローダーを修復する

Windows8、8.1、10、11を使用していて、Windowsインストールメディアがある場合、コマンドプロンプトの起動方法を除いて、すべてのコマンドはWindows7のGPT HDDでEFI/UEFIブートローダーを修復する方法と同じです。コマンドプロンプトの入力方法は次のとおりです。

インストールメディアを持っている場合:

手順 1. メディアをWindows8、8.1、10、11 PCに挿入し、メディアから起動します。

手順 2. 「コンピュータを修復する」>「トラブルシューティング」>「コマンドプロンプト」を選択します。

次の手順は、上記の手順5〜8に従って操作してください。

インストールメディアを持っていない場合:

手順 1. Windows8、8.1、10、11 PCを再起動し、Windowsスプラッシュ画面が表示される前にF8キーを素早く連打します。

手順 2. 「コンピュータを修復する」>「トラブルシューティング」>「コマンドプロンプト」を選択します。

コマンドプロンプト

次の手順は、上記の手順5〜8に従って操作してください。

方法3. エラーをチェックしてWindows11/10/8/7のUEFIブートローダーを修復する

EFI/UEFIブートローダーを修復する別の方法があります。これは、ブータブルメディアを作成し、そこから起動して、GPT HDDにエラーがないかどうかを確認することです。ただし、その前に、HDDをバックアップする必要があります。ブータブルメディアを作成するには、パティーション管理ソフトであるAOMEI Partition Assistant Professionalをお試しください。次の手順で、ブータブルメディアを簡単に作成できます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ快適
注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

手順 1. 空のUSB(容量は13GBを超える必要があります)または外付けハードディスクを選択して、動作するWindows11、10、8.1、8、7 PC(お使いのPCと同じOS&EFI/UEFI)でブータブルメディアを作成します。

手順 2. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールして起動し、上部のウィザードバーにある「ツール」>「ブータブルCD/USB作成」をクリックします。プロンプトウィンドウが表示されます。注意することを確認して、「次へ」をクリックします。

ブータブルCD/USB作成

手順 3. 「USBブートデバイス」を選択し、準備したディスクを選択して、「続行」をクリックすると、ドライブがフォーマットされることが表示されます。「はい」をクリックして続行します。

注意:この操作により、Uディスクまたは外付けハードディスクのフォーマットが実行されるので、事前に外部ディスクをバックアップしておいてください。

手順 4. 破損したWindows11、10、8.1、8、7 PCをブータブルメディアから起動します。

次に、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用して、「不良セクタをチェック」の機能を通して、システムハードディスクの不良セクタをチェックできます。手順は以下のとおりです。

手順 1. まず上部にある「テスト」の「不良セクタをチェック」を選択します。

不良セクタをチェック

手順 2. チェックしたいディスクを選択し、「開始」ボタンをクリックしてディスク上の不良セクタをチェックします。

開始

または、原因がMBRの破損であることを確認する場合は、「MBRを再構築」機能を使用してGPT HDDのUEFIブートローダーを修復できます。

手順 1. 対象のディスクを右クリックして「MBRを再構築」を選択します。

MBRを再構築

手順 2. 「MBRを再構築」ウィンドウで、お使いのOSにより、MBRのタイプを指定します。

MBRのタイプを選択

手順 3. MBR再構築を実行するには、ツールバーの「適用」をクリックします。

適用

これで、GPTハードディスク上のEFI/UEFIブートローダーの問題を解決することができました。

まとめ

以上は、GPT HDDでUEFIブートローダーを修復する3つの効果的な方法です。上の方法のいずれも機能しない場合、最終的な解決策は、Windows11、10、8.1、8、7インストールメディアを作成し、OSを再インストールして、GPT HDDでEFI/UEFIブートローダーの問題を解決することです。

そのほか、AOMEI Partition Assistant Professionalは、空き領域の割り当て、コマンドライン、MBRとGPTの変換などの高度な機能を備えています。Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019、2022のユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。

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Asher
Asher・編集者
Asherは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能(例えば、ディスクとパーティション管理、ディスクのクローン、バックアップ&復元、同期など)について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。