By ゆき / 最後の更新 2023年05月08日

SSDの概要~

SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)は、従来のHDD(ハード・ディスク・ドライブ)に比べて、「フラッシュメモリにデータを記録していくため、転送速度が速い」「物理的に動く部分がないため、衝撃にも振動にも強い」「軽くて持ち運びやすい」「静かで消費電力が少ない」「故障が少ない」といったメリットがあります。

SSDの低価格化が進んでいるものの、HDDより高価です。しかも、通常その容量はHDDより少ないです。HDDと比べてデータの読み書き速度がはるかに速いですが、容量あたりの単価が高いため、SSDとHDDを併用する(日々立ち上げるOSやゲームなどのアプリをSSDに、写真や音楽・映像などのデータをHDDに保存する)のがお勧めです。

SSDとHDDを併用

しかし、HDDもSSDも物質ですから当然、損傷を受けて壊れる可能性があります。

SSDが壊れた?SSDにエラーが発生したら、どうする?

障害の発生したSSDを修復することが可能ですか?SSDの修復方法を紹介する前に、SSDに不具合が発生するかどうかを確認する方法をご紹介します。

SSDが故障したときによく起こる症状は次の通りです。次の問題が発生したら、SSDが破損した可能性が高いです。こういう場合には、この記事で紹介した方法に従ってSSDを修復することができます。

症状1:一部のシステムファイルが読み取れない

SSDに不良セクターがあれば、SSDに保存されたシステムファイルは正常に読み取れなくなるかもしれません。

症状2:BCDエラーが表示される

Windows 7/8/10/11でBCD(ブート構成データ)エラーが発生したら、SSDに不良セクターがあるか、接続インターフェイスに問題があるかもしれません。オペレーティングシステムにより、修復ツールも異なります。該当ツールを使用してBCDファイルを修復してみます。

解決済み:BCDエラーでWindowsが起動できません

Windowsエラーメッセージ

症状3:起動時にWindowsが頻繁にクラッシュする

SSDの寿命がなくなってくると、SSDにインストールされたシステムが起動時に頻繁にクラッシュするようになります。また、ドライブの動作が重くなったり、読めないファイルが多く発生したりすることもあります。

【Windows 7/8/10/11】SSDが遅い時の対策6つ!

症状4:SSDが読み取り専用になる

手動でSSDを読み取り専用に設定しないのに、SSDが読み取り専用状態になって、書き込み操作を許可しない場合には、SSDが故障している可能性があります。

症状5:SSDが認識しなくなる

これはSSD内部のコントローラーの破損などが原因で起きます。コントローラーはSSDを認識するための司令塔のような役割です。コントローラーが正常に動作できなくなれば、SSDの動作は全体的に不安定となるでしょう。

それ以外の症状もある......

SSD内部でBIOSやOSなどが破損すると、パソコン自体が起動できなくなるケースもあります。メモリーチップが故障したり、読み込みに不具合が発生したりすると、SSDの容量が実際よりも異常に小さく表示される場合があります。例えば、64GB保存できる容量のはずが、8MBと表示されるようなケースもあるでしょう。

[一般的な方法]Windows PCで破損したSSDを修復!

上記のいずれかの症状が発生したら、SSD修復フリーソフトを使う前に、まずは次の3つの方法を試してみることができます。

※ 注意:
破損したSSDに大切なデータがあれば、如何なる操作を実行する前にデータ復旧ソフトでデータを取り戻すことをお勧めします。
もし、現在のPCからデータを読み取れないなら、SSDをPCに接続してください。

方法 1. ファームウェアを更新する

ファームウェアを最新バージョンに更新する方法・手順は、機種によって異なります。そのため、まずはSSDの機種を確認する必要があります。

ステップ 1. キーボード上のWindowsキーを押しながら、Eキーを押すことで通常のエクスプローラー画面を開きます。破損したSSDを右クリックして「プロパティ」→「ハードウェア」タブをクリックします。SSDの名前が表示されます。

ステップ 2. SSDの名前からSSDの機種が分かった後、特定のファームウェアアップデートツールをオンラインで検索し、ダウンロードし、インストールします。

ステップ 3. そのファームウェアアップデートツールをダブルクリックで実行し、SSDのファームウェアのバージョンを確認します。後は、ウィザードに従ってファームウェアのアップデートを実行します。

ファームウェアを最新バージョンに更新したい

ファームウェアアップデートの方法を教えてください

方法 2. ドライバを更新する

ステップ 1. スタートボタンの右側にある「ここに入力して検索」をクリックし、ボックスに「デバイス マネージャー」と入力し、検索結果から「デバイス マネージャー」をクリックして開きます。

ステップ 2. 次に「ディスク ドライブ」をクリックして展開し、SSDドライバを右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。

ディスクドライブ

ステップ 3. ドライバの更新が完了したら、コンピュータを再起動します。

※ヒント:ステップ 2で「デバイスのアンインストール」を実行してからコンピュータを再起動すると、ドライバが自動的に再インストールされます。

方法 3. CHKDSKを実行する

ステップ 1. SSD上の不良セクタをチェックして修復するために、まずはスタートボタンの右側にある「ここに入力して検索」をクリックし、ボックスに「cmd」と入力し、検索結果から「コマンド プロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. 次にコマンドプロンプト(CMD)画面で、「chkdsk g: /f /r /x」と入力してEnterキーを押します(「g:」を破損したSSDのドライブ文字に置き換えてください)。

chkdsk g: /f /r /x

これで、対象のSSD上のエラーをスキャンして、エラーがあれば修復します。

[簡単な方法]フリーソフトで効率よく破損したSSDを修復!

上述の方法のほかに、AOMEI Partition Assistant Standard版のようなサードパーティ製のSSD修復ツールを利用することもできます。このフリーソフトは、破損したSSDを修復するのに役立つ4つの機能を提供しています。パソコン初心者でも簡単に操作できます。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

SSDのパーティションエラーをチェックする

CHKDSKコマンドを実行してSSDのエラーをチェック/修復することができない場合には、このソフトウェアを使用してSSD上の不良セクタをチェック/修復することができます。

ステップ 1. このSSD修復ツールをPCに無料でダウンロード、インストール、実行します。SSDを右クリックして、「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択します。

詳細処理

ステップ 2. 複数のチェック方式から1つを選んで、パーティションのエラーをチェックしてください。この例では一番目のオプションを選びます。これは、不良セクタをチェックするだけでなく、発見されたエラーを修正することもできます。

不良セクタをチェックしてエラーを修正

ステップ 3. パーティションエラーのチェックまたは修復が完了するまで少々お待ちください。

※ヒント:この方法はパーティション上の不良セクタをチェックします。SSDを指定し、ツールバーの「テスト」をクリックし、ドロップダウンメニューから「不良セクタをチェック」を選択したら、ディスク上の不良セクタをチェックすることができます。

不良セクタをチェック

SSDを再フォーマットする

データを別の場所に移行してからフォーマットを実行することは、破損したSSDを修復することができます(特に、SSDは損傷したファイルシステムにより書き込み禁止になっている場合)。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Standard版を実行した後、SSDのパーティションを右クリックして「パーティションをフォーマット」を選択します。

パーティションをフォーマット

ステップ 2. 必要に応じてファイルシステムを選択して「はい」をクリックします。

ファイルシステムを選択

ステップ 3. 「適用」をクリックして保留中の操作を実行します。

破損したSSDを再フォーマット

SSDのMBRを再構築する

SSDのMBRが破損していると、その中に保存されているデータにもアクセスできなくなります。AOMEI Partition Assistantの「MBRを再構築」を利用してMBRを簡単に修復することができます。※注意:この機能を使用する場合、Professional版にアップグレードする必要があります。ここでは、Proのデモ版をダウンロードして試してみましょう。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
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ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalのメイン画面で、SSDを右クリックして「MBRを再構築」を選択します。

MBRを再構築

ステップ 2. お使いのオペレーティングシステムに適したMBRを選択して「はい」をクリックします。

オペレーティングシステムに適したMBRタイプを選択

ステップ 3. 「適用」→「続行」をクリックして、保留中の操作を実行します。

SSDのMBRを再構築

SSDを完全消去する

上記のすべての方法を試してみても、破損したSSDは修復できない場合には、SSDの完全消去を試してみることができます。この方法は対象のSSD上のすべてのデータを完全に削除しますが、SSDを工場出荷状態にリセット(初期化)するので、すべてのエラーを修復することができます。この方法でSSDを修復してしまうユーザーが多いでしょう。

幸いなことに、AOMEI Partition Assistant Pro版はそのような機能「SSDの完全消去」も提供しています。

SSDを完全消去

まとめ

SSDでも突然故障が発生したり、経年劣化による不具合が生じたりすることがあるでしょう。この記事では、破損したSSDの修復方法をご紹介しました!複数の方法がありますから、読者様は詳しい状況に応じて、最適な対処法を選んでよろしいと思います。Windows 7/8/10/11標準ツールでも、第三者の修復ソフトでも、エラーを修復できればいいと思います。しかし、パソコン初心者なら、多分その強力なSSD修復ソフトAOMEI Partition Assistantを使用することをお勧めします。Windows Serverユーザーにとって、AOMEI Partition Assistant Serverは素晴らしい選択です。

とにかく、ご参考になれば、幸いです。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは:[email protected]。ここまでありがとうございました。

最後!問題を解決しておめでとうございますヽ(〃'▽'〃)ノ☆!