更新:2019年5月22日に一般公開し、配信開始のWindows 10 May 2019 Update(バージョン1903、バージョン19H1)以降、「Windows To Go」機能はこれ以上開発しないとマイクロソフト社より発表しました。すぐに利用できなくなるわけではないんですが、マイクロソフト社よりこの機能の強化と向上はこれ以上ありません。いつかのシステムアップデートとともに削除されてもおかしくありません。「Windows To Go」を利用し続ける予定のユーザーは早めにより便利なサードパーティソフトに切り替えることをおすすめします。
※「Windows To Go」、本ページを開いた方はこのサービスを知っているはずですが、分からなくても大丈夫です。この記事を読んで、すぐにそれが何であるかを理解し、効率的なBYOD(「自分のデバイスを持ち込む」の略)デバイスを作成できます。Windows To Go-新しいものではない
Windows To Goはマイクロソフトが2011年にリリースしたWindows 8から付属する機能です。名前のように、移動できるWindowsオペレーティングシステムを作成して使用することです。私達が普段使っているPCはOSとアプリケーションを内蔵のディスク(HDD/SSD)に格納するので、それを家と職場の間に持ち歩くのはあまりにも現実味に乏しいんです。ノートパソコンの場合でもパソコン全体を持ち歩かないと行けません。システム環境を持ち歩く必要があるユーザーにとって、なかなか難しい問題です。
さらに、MacユーザーはWindowsを利用したい場合はBoot Campでデュアルブート環境を構築し、または仮想マシンにWindowsをインストールしかできません。いずれの方法も面倒でMacの貴重なディスク空間を占用します。こういう場合はWindows To Goを利用すると、USBドライブを挿して再起動してすぐにMac OSから自分のWindows環境に切り替えることができます。
所詮、持ち歩く必要があるのはポータブル環境と自分のファイルです。元々Windowsは通常のインストールによりリムーバブルディスクにインストール不可ですが、Windows To Goはこの問題を完璧に解決しました。幾つかの制限があるが、Windowsで「Windows To Go」ユーティリティーを利用して、WindowsのディスクイメージをUSBドライブに展開し、持ち歩けるシステム環境を構築できます。
Windows To Go-試してみよう
Windowsは既にWindows 10 Build1809(現時点の最新安定版)に発展してきました。それとともに、今日のWindows To Go機能も大きな変化があります。Windows 10の「Windows To Go」ユーティリティーはもう誰でも簡単に利用できるようになりました。持ち歩けるシステム環境を構築したいユーザー、時々Windowsを使用する必要があるMacユーザー、または趣味的にやってみたいユーザーは、ぜひこの機能を試してみましょう!
Windows To Go-それぞれの要件
Windows To GoでUSBドライブに構築したシステム環境は「Windows To Goワークスペース」といいます。WindowsをそこにインストールしてどのPCに挿しても起動できるので、USBドライブの読み書き速度はWindows To Goのパフォーマンスを左右するのは明らかです。一般的に、USBドライブの転送速度は外付けSSD>外付けHDD>USBメモリ、もちろん全部USB3.0/USB3.1の話、USB2.0はもう遅すぎて廃れました。
即ち、ハードウェア要件といえば、Windows To Goドライブとして一番推薦するのは外付けSSDです。より手頃な値段にこだわるユーザーにとってまあまあ速度を持っている外付けHDDもいい選択です。ただし、Windows To Goは普通のUSBメモリをうまくサポートしていない、一部のみのUSBメモリに「Windows To Goワークスペース」を構築できます。ちなみに、マイクロソフト社により認証されるWindows To Go対応USBメモリは高過ぎて意味ないんです。
Windows To GoはWindowsの組み込みツールによって作成できるが、サードパーティ製ソフトを利用しても構築できます。それぞれのメリットとデメリットを持っています。本来、WindowsではEnterprise(企業版)以外のエディションで「Windows To Goワークスペース」を作成できないなどの制限があります。ただし、サードパーティ製ソフトはそれらの制限なし、より自由に「Windows To Goワークスペース」を構築できます。
Windows To Goの作成準備● USBドライブ(USB3.0が必要です):外付けHDDまたは外付けSSD(SSD+SATA-USB変換ケースの自作もので十分)、USBメモリ(32GB超え、一部のみ利用可)
● Windows Enterpriseエディションのディスクイメージ(ISOファイル)
● サードパーティ製ソフトの使用も検討できます(特に他のエディションをインストールしたい方)。
手元に外付けSSDがないため、HDDとSATA-USB変換ケースで組んだ自作外付けHDDを利用しようとします。なお、作業環境はWindows 10 Pro 64ビットで、ディスクイメージはダウンロードしたWindows 10 Business 64ビット(Enterpriseエディションを含む)です。
Windows To Go-作成はクリックだけ
USBドライブをPCに挿して、先に必要なデータをバックアップしておきます。全てのデータが消えるので、USBドライブを細かくバックアップした方がいいです。
ディスクイメージはEnterpriseエディションが必要ですが、「Windows To Goワークスペース」はWindow 10 Pro、EducationとEnterpriseで構築できます。ダウンロードしたISOファイルをダブルクリックしてマウントします。
1. タスクバーの検索ボックスに「windows to go」と入力します。検索結果に「Windows To Go」をクリックします。

2. 「Windows To Go ワークスペースの作成」ウインドウに使用するドライブを選択して「次へ」をクリックします。ハードウェア要件に満たさないドライブは使用不可です。USB3.0以降のドライブが必要ですが、USB2.0ポートとUSB3.0ポートともサポートしています。

外付けHDDですので、パフォーマンスに影響する可能性があるという警告が出ます。無視してもいいです。

32GB未満のUSBメモリは駄目です。しかし、32GB容量表記のUSBメモリをフォーマットした後は実際に30GB未満の場合が多い、やはり64GBの方が必要ですね。

ハードウェア要件に満たさないため、一部のUSBメモリを利用できない。
3. この画面にWindowsイメージを選択します。選択されたものはディスクイメージではなく、マウントしたディスクイメージ仮想ドライブ、またはインストレーションディスクの中にある「install.wim」フィアルです。このディスクイメージには3つのWindowsエディションが含まれているが、Windows 10 Enterpriseを選択して「次へ」をクリックします。

4. BitLockerを利用してデータをしっかり保護できます。落としやすいUSBドライブをパスワードで暗号化する必要がありそうですね。要らない場合は「スキップ」をクリックします。

5. 再度に、USBドライブ上の重要なデータをバックアップしたことを確認します。「作成」をクリックして作業を続行します。

6. 「Windows To Go ワークスペース」の作成が完了するまで待ちます。ここはUSB3.0の外付けHDDを利用して10分ぐらいがかかりました。

7. 「Windows To Go スタートアップ オプション」はWindowsで起動順序を調整するオプションです。BIOSで起動順序を変更する場合は「いいえ」を選択して済みます。「はい」を選択すると、「Windows To Go ワークスペース」はローカルディスク上のWindowsより優先的に起動されます。

8. PCを再起動してBIOSを呼び出して、USBドライブの起動順序を一番にしてそこから起動します。「Windows To Go ワークスペース」の初期化に時間がかかります。準備が終わったら、通常の新規Windowsインストールと同じように幾つかの設定を行います。




9. 全ての設定が完了すると、「Windows To Go ワークスペース」のデスクトップに入ります。通常のWindows環境と全く同じです。これからUSBドライブを任意のPCに挿して起動すると、まるで自分のPCを使っているようになります。

もっと自由なWindows To Go
Windowsで「Windows To Go ワークスペース」を作成するのは簡単でしょう。ここでは2つのソフトをお勧めします。一つは「Rufus」という強力なユーティリティーです。もう一つは有名なディスク管理ソフトウェアAOMEI Partition Assistant Professionalです。2つのツールはそれぞれユニークな特徴を持って、「Windows To Go ワークスペース」を作成しようとする方はぜひ見逃さないでください。
Rufus
Rufusは僅か1MBのサイズ小さなユーティリティーですが、ブータブルメディアを作成したり、フォーマットをしたり、Windows To Goドライブを作成したりできます。Windowsのインストールだけではなく、Linuxも対応します。

Rufusを実行させ、簡潔なインタフェースが見えます。見た目通り設定してすぐに「Windows To Go ワークスペース」を作成できます。
上から順番にデバイス(基本的に制限なし、USB2.0の32GBUSBメモリでも利用可能なはずです。もちろん、遅すぎて堪忍してください)を指定し、「ディスクイメージ」(Windows 7/8/8.1/10のいずれのエディションを選択できます。ほとんどインストールできます)を選択して、「イメージ オプション」を「Windows To Go」にします。古いPCの場合は「パーティション構成」をMBRにして、最後に「スタート」をクリックして始めます。
AOMEI Partition Assistant Professional
ものすごく有名なディスク管理ソフトとして、何千万のユーザーに愛用され、実にこのソフトはごく簡単で強力なWindows To Go作成機能を備えています。お買い求め:●24時間メールサポート●90日以内無条件で返金させていただきます。
安全かつ快適
AOMEI Partition Assistant Professionalを実行させ、メインインタフェースに「全てのツール」→「Windows To Go Creator」をクリックしてこのユーティリティーを開きます。

「Windows To Go Creator」に2つの選択肢があります:
①インストールディスク/ISOでWindows To Goを作成
● エディションの制限を解除、ISOファイルから任意のWindowsバージョンの任意のエディションをUSBドライブに展開して「Windows To Go ワークスペース」を作成します。

USBドライブとイメージファイルを選択し、Windowsバージョンを指定してから「Windows To Goワークスペース」を作成します。
②現在のシステムでWindows To Goを作成
● お使いのWindowsを利用して「Windows To Go ワークスペース」を作成します。この機能はWindowsとアプリケーションを丸ごとUSBドライブに複製します。全てのデータをもれなくそのままUSBドライブに移行してそこから起動できるように処理します。この機能によってすぐにPCのクローンを作成できます。初期化と設定など要らない、自分のPCがこれから持ち歩けます。

簡単に設定して、ローカルディスク上のWindowsにそっくりな「Windows To Goワークスペース」を作成します。
AOMEI Partition Assistant Professionalで「Windows To Goワークスペース」を作成するのはとても簡単です。このツールは全てのWindows ISOファイルとUSBドライブ(十分な容量がある限り)を利用できます。使い込んだPCをすぐに持ち歩けるUSBドライブに複製していつでもどこでも利用できます。
AOMEI Partition Assistant Professionalは多機能のディスク管理ソフトです。ディスクとパーティションに関しての問題はぜひこの製品を活用して解決してみます。Windows Server利用者はAOMEI Partition Assistant Serverをご利用ください。
Windows To Goの使用について⭐
● 「Windows To Goワークスペース」はローカルディスクにインストールした普通のWindowsと全く同じです。文書ファイルを作成したり、ゲームをインストールしてプレーしたりできます。
● 「Windows To Goワークスペース」はWindows Updateでアップグレードできません。
● 「Windows To Goワークスペース」を使う時、ローカルディスクはデフォルトで見えません。ローカルディスクにアクセスする必要があれば、「ディスクの管理」でローカルディスクのパーティションのドライブ文字を割り当てて利用します。
● 「Windows To Goワークスペース」USBドライブを実行中のPCに挿して表示されない場合は「ディスクの管理」を利用してUSBドライブのドライブ文字を割り当てます。
● 「Windows To Goワークスペース」は「休止状態」機能がデフォルトで無効です。
● 「Windows To Goワークスペース」を実行している時、USBドライブを取り外さないようにします。データを失う可能性があります。