Windows10でWinload.efiエラーを修復する方法

Winload.efiのようなEFIファイルが見つからないか、破損しているため、起動プロセスが途中で中止する結果になります。Windows 10でこのエラーを修復する方法についてご紹介します。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2023年12月19日

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Winload.efiとは?

Winload.efiのようなEFIファイルは、Win32.exe(実行可能アプリケーション)のファイルとして分類されます。OSローダーのファイルとして、これは、Windows OSで使用するために、Microsoft様によって作成されました。

Winload.efiには、OSの起動プロセスに関する情報やデータが含まれています。UEFI/GPTベースのPCが起動しているとき、Winload.efiファイルを読み込むことになります。そのため、Winload.efiはOSブートにおいて重要な役割を果たしています。

しかし、Winload.efiファイルが見つからないか、破損しているため、Windows 11/10/8/7が正常に起動できなくなってしまうことがあります。更に、エラーコード0xc0000225のブルースクリーンが表示され、起動プロセスが途中で中止することもあります。

Winload.efiが見つからない

※エラーメッセージ:必要なファイルが見つからないか、ファイルにエラーがあるため、アプリケーションまたはオペレーティングシステムをロードできませんでした。

Winload.efiが見つからないエラーの原因

上述のようなブート問題を適切に解決するために、Winload.efiエラーの原因を見つけることが重要です。

①普通、更新プログラムをインストールするときに、重要なシステムファイル(特に、Service Pack)とWinload.efiファイルのアップグレードに失敗するなら、このエラーが発生します。
②ディスク書き込みエラー、ウイルス攻撃などの理由により、HDDのシステムファイルが壊れていて、OSがWinload.efiファイルを読み込むことができないため、このエラーメッセージが表示され、Windows 11/10/8/7が正常に起動しない可能性もあります。
③OSを別のHDDへ移行したり、マザーボードを置き換えたりしたあとに、Winload.efiが見つからないことが発生するかもしれません。
④これは、Microsoft Corporation様によるプログラミングが不十分だったり、他のソフトウェアやサードパーティのプラグインと競合したり、ハードウェアが損傷したり古くなったりすることが原因で発生する場合があります。
⑤また、このようなWinload.efiエラーは、誤ってWinload.efiを移動、削除するか、またはマルウェア感染によってWinload.efiが破損した場合に発生する可能性があります。そのため、アンチウィルスを常に最新の状態に保ち、定期的にスキャンすることが重要です。

Windows10でWinload.efiが見つからないエラーを修復

OSが正常に起動できるよう、次はWindows 10/8/7でWinload.efiが見つからないか破損しているエラーを修復する方法をいくつかご紹介します。

方法①:セキュア ブートを無効にする

OSの起動環境が従来のBIOSではなく、UEFIである場合、多くはセキュアブートに対応しないため、OSを起動させるためにまずはセキュアブートを無効にする必要があります。

※ヒント:PCのファームウェアのメニューからセキュアブートを無効にすることができますが、やり方はPC の製造元によって異なります。

手順 1. PC再起動時に何らかのファンクションキー(F2、F8またはDELキー、パソコンによって違う)を連打することでUEFIファームウェア設定画面に入ります。

手順 2. UEFI画面が起動したら、通常「Security(セキュリティ)」「Authentication(認証)」または「Boot Sections(ブート)」タブで「Secure Boot(セキュアブート)」オプションを見つけられます。

手順 3. Secure Bootオプションを「Enabled(有効)」から「Disabled(無効)」に変更します。設定を保存してパソコンを再起動します。問題が解決されるかどうかを確認します。

方法②:システムドライブのエラーをチェックする

chkdsk.exeを実行して、システムドライブにエラーがあるかをチェックすることができます。

HDD上のWindowsは起動できないのでWindowsのインストールメディアを使用してOSを起動することができます。

「Windows 10」のインストールメディアを作成する手順について

※補足:また、WindowsセットアップDVDを作ってない場合は、「回復ドライブ」(USBメモリ)または「システム修復ディスク」(CD/DVD)を起動してコマンドプロンプトからchkdsk.exeを実行することができます。

Windows10で回復ドライブを作成する方法

手順 1. セットアップDVDの場合、「コンピューターを修復する」をクリックしてから「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンド プロンプト」を選択します。

手順 2. 管理者権限でコマンドプロンプトが起動したあと、chkdsk c: /fを入力してEnterキーを押すことでCドライブのチェックディスクを実行します。

※注:このコマンドはCドライブをスキャンして、エラーをチェックし、検出されたエラーを修復します。

方法③:SFCを実行し、システムファイルの整合性をチェックする

SFC(システムファイルチェッカー)を実行することで破損しているか失われているWinload.efiのファイルを復元することができます。

★豆知識:ご存知のようにシステムファイルチェッカーは、すべてのWindowsバージョン(Windows XP、Vista、7、8、および10、11)に含まれているユーティリティです。すべての保護されたシステムファイルの整合性をスキャンして、間違ったバージョン(破損したシステムファイル)を正しいMicrosoftバージョンに書き換えることで元に復元することが可能です。SFCツールを使用して、Winload.efiのファイルの不足または破損を修正することができます。

手順:まず、前の方法と同じように、管理者権限でコマンドプロンプトを実行します。そして、sfc /scannowというコマンドを入力してEnterキーを押します。SFCは、Winload.efiの問題およびその他のシステムファイルの問題のスキャンを開始します。

このスキャンにはしばらく時間がかかることがあるので、動作している間はしばらくお待ちください。

方法④:BCDおよびMBRを再構築する

破損のMBR(マスターブートレコード)とBCD(ブート構成データ)は、起動の問題が発生する理由になるかもしれません。次は、MBRまたはBCDの再構築の方法を試してみましょう。

√『WindowsセットアップDVDを持っている場合の対処法』

コマンドプロンプトにアクセスして次のコマンドを順に実行します:

bootrec /FixMbr

→システムパーティション上のブートコードを修復します。

bootrec /FixBoot

→新しいブートセクターがシステムパーティションに書き込まれます。ブートセクターを修復します。

bootrec /ScanOs

→インストールされているすべてのシステムをスキャンします。

コンピューターを再起動して、問題が解決しているかどうかを確認します。問題が解決しない場合は、次のコマンドを実行します:

bootrec /RebuildBcd

→ブート領域を再作成します。

exit

→コマンドでコマンドプロンプトを終了します。

√『WindowsセットアップDVDを持たない場合の対処法』

ここでは、AOMEI Partition Assistant Professionalという強力なディスク&パーティション管理ツールを強くお勧めします。AOMEI PA Proを使うと、ブータブルCD/USBを作成してパソコンを起動したり、Windows PE(Windowsプレインストール環境)でMBRを再構築したりすることができます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ快適
ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

手順 1. 空のUSBメモリを動作中のPCに接続します。AOMEI PA Proをインストールして起動します。「ツール」>「ブータブルCD/USBを作成」をクリックして、ウィザードに従ってブータブルUSBを作成します。

ブータブルCD/USBを作成

手順 2. 作成したブータブルUSB(AOMEI Partition Assistantがプレインストールされている)を、正常に起動しないパソコンに挿入します。ブータブルUSBからパソコンを起動します。ログインすると、AOMEI Partition Assistantの画面が表示されます。

手順 3. システムディスクを右クリックして「MBRを再構築」を選択します。

MBRを再構築

手順 4. お使いのOSに応じて、適切なMBR種類を選択して「はい」をクリックします。

MBR種類を選択

手順 5. 「適用」→「続行」をクリックして保留中の操作を実行します。

適用

更に、システムドライブを右クリックして「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択して、一番目の方法でブートドライブ上の不良セクタをチェックして修復することができます。その後、USBメモリを外してパソコンをもう一度再起動してWinload.efiのエラーメッセージが解決するかを確認します。

◎Windows Server 2022、2019、2016、2012(R2)向けServer版、台数無制限のコンピュータで使用可能なUnlimited版と、クライアントに有償技術サービスを提供するIT専門家や技術者向けTechnician版もあります。必要に応じて最適なバージョンを選択してください。

最後の言葉

前のトラブルシューティング手順のいずれでも、問題が解決していない場合は、適切なWinload.efiのファイルのバージョンをダウンロードして置き換えることによる、より積極的な解決策を試すことができます。(※注意:アマチュアPCユーザー様には推奨されません。)

もしこの最後の手段が失敗し、まだWinload.efiエラーが発生している場合、残りのオプションはWindows 10をクリーンインストールすることだけです。

▼ヒント:Windowsの再インストールは、非常に時間がかかり、Winload.efiの問題を解決するのは高度な作業です。データの損失を避けるために、処理を開始する前に重要なデータをすべて確実にバックアップしておく必要があります。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。