By ゆき / 最後の更新 2022年01月19日

不良セクタが発生する事例

Windows11/10/8/7 で「システムイメージの作成」を実行した際、「エラー 0x8078012D」と「エラー 0x8007045D」が発生し、システムイメージの作成に失敗してしまう場合がありますか?バックアップ元(Cドライブ)またはバックアップ先のディスクに不良セクタが存在するのは原因となるかもしれません。

不良セクタとは何ですか?なぜHDDに不良セクタが発生しますか?Windows10/11で不良セクタを修復する方法は何ですか?

不良セクタの概要

ウィキペディアによりますと、不良セクタ(bad sector)とはハードディスクまたはフラッシュメモリなどの記憶媒体において、何らかの障害によって利用できなくなったセクタのことです。 基本的には、ハードディスク(HDD)でデータの読み書きがうまく出来なくなったセクタが不良セクタということになります。

※補足:セクタとは1回に読み込み・書き込みできるデータの最小単位です。HDDは通常1つのセクタで512バイトのデータが記憶できます。1バイトだけに障害が発生した場合でも、セクタ全体が利用不可としてマークされます。
※補足:ハードディスクの記憶面にはセクタと言うデータを読み書きする個々のブロックがあります。正常なセクタが不良セクタになると言うのはセクタ内データが不良またはブロックが不良になってしまうのと同じです。
不良セクタの発生は、必ずしもハードディスクの故障を意味しているわけではありません。
ハードディスクに少数の不良セクタがあっても、実用上はほとんど問題がありません。HDDの読み書きに重大な問題が生じていなければ、不良セクタが発生していることに気づかないユーザーが多いでしょう。
ただし、不良セクタの状況がひどくなると、ハードディスクにまともにアクセスできなくなります。こういう時に不良セクタのあるハードディスクへの対応は、緊急で、かつ重要な作業になります。

不良セクタが存在すると、データを読み書きするというハードディスクの機能に支障をきたすので、ハードウェア、ソフトウェアの各段階で、不良セクタを回避する仕組みが用意されています。通常、不良セクタは自動的に処理されます。ハードディスクのSMART情報を確認して、問題となる不良セクタが存在するかどうかを調べることができます。

HDDに不良セクタが発生する原因

不良セクタの発生原因については、主に以下の3つが考えられます。

❶HDD(ハードディスク)の初期不良

不良セクタは工場出荷時から必ず存在します。現在のHDD製造技術では不良セクタを0にすることはできません。ただ、出荷時の不良セクタは読み書き時のスキップ処理で原則回避可能です。一般的な初期不良と違って、直ちにトラブルに結びつくわけではありません。

❷HDD(ハードディスク)のヘッド破損

経年劣化・熱・磨耗・衝撃が原因でHDDの磁気ヘッド(データの読み書き部分)が破損すると、読み書き時にプラッタ(データ記録面)と接触しやすくなり、最悪の場合「スクラッチ」と呼ばれる傷を付けてしまいます。このプラッタに付いた傷は、全て読み込めない「不良セクタ」となります。

原則この部分からデータを読み込むことはできません。また、ヘッド破損によって発生する不良セクタは広範囲に及ぶことが多いため、HDDのデータ障害では最も修復が難しい「重度物理障害」に区分されています。

❸磁性体の劣化

不良セクタは、基本的にプラッタに塗布されている磁性体が劣化、もしくは剥離することで発生します。HDDは消耗品なので、いつかは寿命がきてしまいます。磁性体は、経年劣化で徐々に磁性が低下していき、いずれ不良セクタとして読み込めなくなります。

★以下のような場合には、不良セクタが発生するかもしれません。
突然パソコンの電源を切る
データ読み書き中のシーク動作に不具合がある
本体に対しての衝撃・振動などにより、物理的にハードディスクが損傷している
マシン本体をぶつけてしまうなどの衝撃で、ハードディスクの表面自体に傷が入ってしまう
マシン上で、複数のソフトを起動し、操作していると、同時にプログラムが実行されている
マシン上で同時に実行されているプログラムの競合により、論理的にハードディスクが損傷している
......

不良セクタが原因で発生するトラブル

不良セクタで起こるHDDのトラブルは様々です。必ずしも特定の症状があるわけではありません。

ブルースクリーンが頻発する
フリーズなどの動作不良が頻発する
HDDから「カチカチ」「カタカタ」という異音が聞こえる
Windowsの起動に失敗する、もしくは起動に時間がかかりすぎる
ファイルを読み取っているときに 「ファイルが壊れています」と表示される
「要求されたセクタが見つかりません」「ドライブCの読み込みに一般的なエラーが発生しました」「フォーマットしてください」などのエラーメッセージが表示される
......

上記のような症状(不良セクタによるトラブル)が頻発すると、機器はすでに故障寸前の状態となります。早急にデータのバックアップなどを取り、通電を極力控えるようにしましょう。

【Windows11/10/8/7】不良セクタの修復方法

上述のように、HDDに不良セクタが出てしまうとパソコンの動作が遅くなったり、データが失われる可能性があります。従って、Windows11/10/8/7で不良セクタの修復を行う必要があります。

Windowsに標準搭載されているツール(Windowsのエクスプローラー&コマンドプロンプト)またはサードパーティ製のHDDパーティション管理フリーソフトを使用して、不良セクタをチェックして修復することができます。次は、不良セクタのチェックと修正に3つの方法を提供しています。

方法1:エクスプローラー(GUI)で不良セクタを修復

Windows10の場合

ステップ 1. 【Windowsロゴ】キー+【E】キーを押してエクスプローラーを起動します。「PC」をクリックし、不良セクタがあるディスクを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

プロパティ

ステップ 2. 「ツール」タブ→エラーチェック欄にある「チェック」をクリックします。

チェック

ステップ 3. Windows10の場合、自動的にドライブの状態が確認されます。「このドライブをスキャンする必要はありません」というメッセージが出た場合にも、念のためドライブをスキャンしてみましょう。

ドライブをスキャン

※ヒント:ちなみに、Windowsがインストールされているプライマリパーティションのエラーをチェックする場合、一度再起動させる必要もあります。その場合はシステムの案内に従ってWindowsを再起動しましょう。

Windows7の場合

ステップ 1. 「スタート」→「コンピューター」の順にクリックします。チェックしたいディスクを右クリックし、「プロパティ」を選択します。※ここでは例として、「Windows 7(C:)」のエラーをチェックします。

ステップ 2. 「ツール」タブ→「チェックする」をクリックします。

ステップ 3. 「ディスクのチェック」が表示されたら、必要に応じて「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」または「不良セクターをスキャンし、回復する」にチェックを入れて「開始」をクリックします。

チェックする

ステップ 4. 「ディスク使用中にそのディスクを検査できません」というメッセージが表示されたら、「ディスク検査のスケジュール」をクリックします。※ 次回Windows起動時にチェックディスクが起動します。

ステップ 5. 「プロパティ」画面に戻ったら「OK」をクリックします。パソコンを再起動します。

ステップ 6. パソコン起動時にチェックディスクが実行されます。「Checking file system on C:」というメッセージが表示されるので、ディスクチェックが完了するまでしばらく待ちます。

方法2:コマンドライン(CUI)で不良セクタを修復

ほとんどのOSでは、不良セクタを検出してマークする機能(WindowsではCHKDSKやSCANDISK)があります。これらの機能によってマークされたセクタは使用されなくなり、データは消失します。そのため、前もってデータ復旧やデータバックアップなどを実行しておく必要があります。

「スタート」をクリックし、検索ボックスに「CMD」と入力し、検索結果から「コマンド プロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」で起動します。コマンドプロンプトで次のコマンドを入力し、各コマンドの入力後にEnterキーを押します。

●sfc /scannow

SFC.exe

システムファイルチェッカーツール(SFC.exe)はWindowsのシステムファイル(Windowsを動作させるためのファイル)に、破損などの異常がないか確認し、修復するソフトウェアです。

保護されたファイルが上書きされていることを検出すると、キャッシュフォルダまたはWindowsインストールソースファイルから正しいバージョンのファイルを取得し、正しくないファイルを置き換えます。こうして、不良セクタを修復することができます。

システムファイルチェッカーツールの説明

●chkdsk c: /f /r

不良セクタが少数で、手軽に対処しておきたい場合は、「chkdsk」を実行するのが効果的です。「chkdsk」は、ファイルシステムのエラーをチェックし、修復するためのプログラムです。

chkdsk c: /fコマンドはCドライブのエラーをチェックし、見つかったエラーを修復し、/rコマンドはドライブ上の不良セクタを発見して読み取り可能な情報を回復します。

●bootrec /fixmbr(MBRのみを修復する)

●bootrec /fixboot(パーティションの先頭にあるブート情報を修復する)

●bootrec /scanos(ブート可能なWindowsをスキャンし、BCDストアにない情報を列挙する)

●bootrec /rebuildbcd(ブート可能なWindowsをスキャンし、BCDストアに追加するかどうかを選択する)

Bootrec.exeツールは、スタートアップの問題を解決し、修復します。Windows REのスタートアップ修復が機能していない場合に有効です。

【修復】Windows 10で「bootrec /fixboot」コマンドがアクセス拒否になる

方法3:パーティション管理フリーソフトで不良セクタを修復

AOMEI Partition Assistant Standard版は、誰でも簡単に使える無料のディスク管理ツールです。パーティションのチェック機能を使用すると、Windows 11/10/8/7で不良セクタを直接確認して修復することができます。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Standardをダウンロードし、インストールし、起動します。メイン画面で、チェックしたいパーティション(不良セクタがあるドライブ)を右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションをチェック」を選択します。

無料ダウンロード Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速

パーティションチェック

ステップ 2. エラーをチェックする方式を選択します。この例では「パーティション上の不良セクタをチェック」を選択し、「はい」をクリックします。

方式を選択

ステップ 3. ポップアップウィンドウで「開始」ボタンをクリックして不良セクタのチェックを実行します。

開始

※ヒント:
①特定のパーティションではなく、ディスク全体をチェックするには、対象のディスクを右クリックして「不良セクタをチェック」を選択します。
②不良セクタが未割り当て領域にあることが検出されるかもしれません。正常なセクタのデータに影響を与えないし、オペレーティングシステムはその不良セクタにデータを格納しようとしません。
➂追加内容:[超簡単]フリーソフトで破損したSSDを修復!

不良セクタをチェック

最終手段:ディスクコピーを行う

すべての方法で不良セクタを修復できない場合、不良セクタが発生したハードディスクから、正常なハードディスクへデータを移行することができます。つまり、不良セクタが多数存在するハードディスクを、正常動作するハードディスクと交換することができます。

AOMEI Partition Assistant Standardは強力なHDDパーティション管理ソフトとして、「ディスククローン」機能も持っています。「ディスクの高速クローン」方式を選択すると、不良セクタを意図的にスキップしてデータを別のディスクにコピーしますが、「セクタ単位のクローン」方式を選択すると、不良セクタにあるデータを含めてすべてのデータを別のディスクにコピーします。

※ヒント:起動ディスクをMBRからGPTへまたはGPTからMBR/GPTへクローンする場合、AOMEI Partition Assistant Professionalにアップグレードする必要があります。

Windows 10でデータを失うことなくHDDを交換する

結論

通常、HDDは不良セクタが発生しても、予備のセクタを使って読み書きの代替処理を行ったり、不良セクタのスキップ処理を行うことで正常な動作を維持します。しかし、この予備領域やスキップ処理にも許容量があり、これを超えてしまうとHDDの処理動作が遅くなったり、ヘッドが不良セクタを読み込もうとデータ記録面に接触して「ヘッド破損」「スクラッチ」を誘発したり、さまざまな動作不良とデータ障害を起こした末、HDDは寿命を迎えて完全に動作しなくなります。

そのようなことに備え、事前にバックアップを作成したり、不良セクタを修復したりしておいてください。ここまでWindows 11/10/8/7で不良セクタを修復する3つの方法と1つの最終手段を紹介しました!状況に応じて、最適な対処法を選んでよろしいと思います。ご参考になれば、幸いです。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは:[email protected]

最後!問題を解決しておめでとうございますヽ(〃'▽'〃)ノ☆!