データを失うことなく、Windows10をレガシーBIOSモードからUEFIに変更する

このチュートリアルでは、OSを再インストールすることなく、MBRディスクを使ったLegacy BIOSのWindows10インストールをGPTディスクを使ったUEFI Windows10インストールに変更します。これにより、データを失うことなく、Windows10をレガシーBIOSモードからUEFIに変更できます。

Asher

投稿者:Asher/更新日:2023年12月04日

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レガシーBIOSモード&UEFIモードに関すること

Windows10をレガシーBIOSからUEFIに変更する前に、まずいくつかの基本知識を学ぶことをお勧めします。全体として、レガシーBIOSとUEFIは2つの異なるブート方法であり、主な違いは、ファームウェアがターゲットを検索するためのプロセスです。ファームウェアは、ハードウェア(マザーボード)とOSの間のインターフェイスとして機能するソフトウェアです。

レガシーBIOSモード&UEFIモードとは?

レガシーBIOSは、BIOSファームウェアが使用するブートプロセスであり、PCにインストールされている起動可能なデバイスのリストを優先順に保存します。パソコンが起動した後、BIOSはパワーオンセルフテスト(POST)を実行します。完了すると、ファームウェアは各ストレージターゲットの先頭セクタをメモリにロードし、スキャンして有効なMBRを見つけます。見つかった場合、ファームウェアはMBRに渡されるブートローダープログラムコードを実行し、ユーザーが起動元のパーティションを選択できるようにします。現在のデバイスで有効なMBRが見つからない場合は、ブートオーダーの次のMBRに進みます。インストールされているすべての起動可能なデバイスで有効なMBRが見つからない場合は、Windowsは起動できません

BIOS VS UEFI

UEFI Bootは、Unified Extensible Firmware Interfaceの略語です。レガシーBIOSの後継と見なされます。UEFIブートのファームウェアは、EFIシステムパーティションと呼ばれる有効なブートボリュームのリストを保持しています。POST中に、UEFIファームウェアは、マシン上のすべての起動可能なストレージデバイスをスキャンして有効なGPTを探し、起動元のEFIシステムパーティションを見つけます。EFIブートパーティションが見つからない場合、ファームウェアはレガシーBIOSブート方法に戻ります。両方の方法が機能しない場合は、Windowsは起動できなくなります。

レガシーBIOSモード&UEFIモードの違い

BIOSとUEFIの違いについてですが、BIOSはUEFIを強化するために使われた前時代のハードウェア制御プログラムという位置づけです。BIOSでは、OSのインストールデータを格納するブートディスクのサイズは2TBに制限されていますが、現在のディスクの保存容量は増え続けており、2TBHDDを超えるブートディスク使うことが多く、このような環境でBIOSを継続すると弊害が生じやすくなります。

また、UEFIはグラフィカルユーザーインターフェイスがを備えていて、コンピューター初心者でも扱いやすいです。ただし、BIOSはグラフィカルユーザーインターフェイスではないので、マウスで操作できず、キーボードでしか操作できないため、コンピューター初心者にとって操作が難しくなくなります。ちなみに、UEFIモードで起動しているPCでも、BIOSに切り替えることは可能です。

BIOS&UEFIとMBR&GPTの関係

BIOSとUEFIにはいくつかの違いがあります。それらの1つはMBRとGPTです。HDDまたはSSDディスクの先頭には、ディスクのパーティション形式を指定するMBRまたはGPTと呼ばれる領域があります。

BIOSを使用してインストールする場合はMBRであり、UEFIを使用してインストールする場合はGPTです。システムディスクのパーティション形式は常にこの二種類です。前者はBIOSブートとも呼ばれ、後者はUEFIブートとも呼ばれます。つまり、現在のブートドライブは、MBRの場合はBIOS、GPTの場合はUEFIであることがわかります。

レガシーBIOSモード&UEFIモードを確認する方法

今お使いのPCのマザーボードがレガシーBIOSモードであるか、UEFIモードであるかを以下の方法で簡単に確認できます。

ステップ 1. 「Windows+Rキー」を合わせて押して、実行ダイアログに「msinfo32」と入力し、[OK]をクリックします。

msinfo32と入力

ステップ 2. システム情報画面が表示されます。「BIOSモード:レガシ」となっています。UEFIモードの場合は、「BIOSモード:UEFI」と表示されます。

BIOSモード:レガシ

なぜWindows10をレガシーBIOSからUEFIに変更するか?

上から見ると、レガシーBIOSとUEFIの起動方法と、Windows起動プロセス中にそれらがどのように機能するかを知っていると思います。では、なぜ一部のユーザーがWindows11、10、8、7をレガシーBIOS起動モードからUEFI起動モードに変更したいのですか?UEFIはBIOSに比べて次の利点があるからです。

●UEFIはGPTディスクを使用し、レガシーBIOSはMBRディスクを使用しているため、UEFIでは2TBを超えるハードドライブを処理できますが、古いレガシーBIOSでは処理できません。

●UEFIファームウェアはささまざまな最適化と機能強化なので、BIOSよりも高速な起動プロセスを保証できます。

●UEFIはセキュアブートをサポートしており、ブート時ウイルスのロードを防ぐのに役立ちます。

●UEFIはGPTディスクで最大128のプライマリパーティションをサポートできますが、BIOSはMBRディスクで最大4つのプライマリパーティションをサポートできます。

●UEFIファームウェア自体のネットワーク機能をサポートして、リモートトラブルシューティングとUEFI構成に役立ちます。

●UEFIのグラフィカルユーザーインターフェイスはシンプルで(マウスでも操作可能)、レガシーBIOSよりも豊富なセットアップメニューがあります。

●UEFIは、リモート診断と起動前のチェックなどのセキュリティ機能を追加しています。

●UEFIはレガシーオプションROMのアドレスの制約を受けません。

●UEFIの起動時間が短くなります。

データを失うことなく、レガシーBIOSからUEFIにする変更手順

Windows 10でLegacy BIOSからUEFIモードへの変更を行う際には、PCの準備が必要です。

✔まずは、PCがUEFIに対応しているかどうかを確認しましょう。Windows 10をインストールするためには、UEFIが必要です。パソコンメーカーのウェブサイトなどで、PCの仕様を確認することができます。

✔次に、UEFIはGUIDパーティションテーブル(GPT)を使用し、レガシBIOSはMBRパーティションテーブルを使用するため、Windows10がインストールされたディスクをMBRからGPTに変換します。

✔そして、バックアップを取りましょう。BIOSからUEFIに変更する作業は、PCの動作に影響を与える可能性があるため、重要なデータをバックアップしておくことが望ましいです。

✔変更を行う前に、PCのセキュリティソフトやファイアウォールの設定を確認しておきましょう。これらの設定が正しく行われていないと、変更作業中に問題が発生する恐れがあります。

✔また、変更を行う前に、PCのドライバーを最新版に更新しておくことが望ましいです。これによって、変更後のPCの安定性を確保することができます。

✔最後に、変更を行うには、Windows 10のインストールメディアが必要です。このメディアを用意し、PCに挿入します。その後、BIOS設定画面に入り、UEFIモードに変更するためのオプションを選択します。この際、マザーボードの仕様によっては、変更作業を行う前にセキュアブートやCSMの設定を変更する必要がある場合があります。

具体的な手順は次のとおりです。

注意:GPTディスクから起動してUEFIブートモードを使用できるのは、64ビットのWindows11、Windows10、Windows8、またはWindows7のみです。したがって、コンピュータのマザーボードがUEFIまたはEFIブートをサポートし、システムが64ビットであることを確認してください。そうでない場合は、アップグレードしてください。

第一部分:データを失うことなくMBRブートディスクからGPTに変更する

システムディスクをMBRからGPTに変更するには、Win RE環境に入り、Windowsに組み込まれているDiskPartコマンドラインを使用できますが、これにより、OSを含むすべてのパーティションとデータが削除されるため、変更した後にOSを最初から再インストールする必要があります。データを失うことなく、OSを再インストールせずに、BIOSをUEFIに変更したい場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用できます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ快適
注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ソフトウェアは、既存のパーティションを削除せずに、MBRとGPTの間でディスク(システムディスクであれ、データディスクであれ)を変更できます。上のボタンをクリックしてデモ版をダウンロードし、手順に従って操作してください。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールして起動します。システムディスクを右クリックして、「GPTディスクに変換」を選択します。

GPTディスクに変換

ステップ 2. 「はい」をクリックして操作を確認します。

はい

ステップ 3. 「適用」をクリックして操作を実行します。すると、ディスクはGPTパーティションスタイルに変更されます。

コマンドプロンプトの使用に習熟しているユーザーは、「【Windows 11/10/8/7】コマンドプロンプトでMBRをGPTに変換する方法」という記事を参照してMBRをGPTに変換できます。

第二部分:Windows10をレガシーBIOSからUEFIに変更する

Windows10/11システムディスクをMBRからGPTに変更した後、システムを再起動し、BIOSに入り、UEFIファームウェアを選択する必要があります。

ノート:変更後、ファームウェアをBIOSからUEFIに切り替えない場合、オペレーティングシステムを起動できません。

ステップ 1. コンピュータの電源を入れ、起動時に特定のキーを押し続けて、BIOSセットアップメニューに入ります。

ラップトップ デスクトップ 自作パソコン
ブランド Bootキー ブランド Bootキー マザーボードブランド Bootキー
ASUS ESC ASUS F8/F12 ASUS F8
Acer F12 Acer F12 Soyo ESC/F12
Dell F12 Dell ESC Spark ESC
Lenovo F12 Lenovo F12 Biostar F9
Hasee F12 Hasee F12 Onda F11
Haier F12 Haier F12 Foxconn ESC/F12
Founder F12 Founder F12 Topstar F11/F12
THTF F12 THTF F12 Maxsun ESC
HP F9 HP F12 Seethru ESC/F11
BenQ F9 BenQ F8 Yeston F8
Apple Option Apple Option Intel F12
ThinkPad F12     ASRock F11
Toshiba F12     Unika ESC
Samsung F12     ASL F10
IBM F12     ECS ESC/F11
Fujitsu F12     Gamen F11/F12
MSI F11     MSI F11
GIGABYTE F12     GIGABYTE F12
Gateway F12     Jetway ESC
eMachines F12        
Sony ESC        

ステップ 2. BIOS画面でプロンプトが表示されたら、F2を押してBIOSセットアップユーティリティにアクセスします。しばらく、BIOSセットアップユーティリティが表示されます。

ステップ 3. BIOSセットアップユーティリティで、上部のメニューバーの「Boot(ブート)」タブに移動します。

ステップ 4. ブートメニュー画面が表示されます。UEFI/BIOSブートモードを選択し、「+/-」キーを使用してBIOSのブート设定のUEFIに変更します。

レガシー

ステップ 5. 「F10」キーを押して変更を保存し、BIOSを終了します。

第三部分:Windows10をBIOSモードからUEFIへ変更の成功を確認する方法

この部分では、Windows 10でLegacy BIOSからUEFIモードへ変更を行った場合に成功を確認するための方法について紹介します。

まず、BIOSからUEFIモードへの切り替えに際しては、パソコンを再起動した際に正しく起動するかどうかを確認することが重要です。Windows 10が正常に起動し、デバイスドライバーが適切に機能しているかどうかを確認してください。もし何らかの問題があれば、最新のドライバーやOSにアップグレードする必要があるかもしれません。

次に、UEFI用にパーティションを再フォーマットする必要がある場合があります。UEFIはGPTパーティションテーブルを使用しており、MBRパーティションテーブルをサポートしていません。そのため、Windows 10のUEFIモードへの変更には、ハードドライブの再フォーマットが必要になることがあります。この際には、事前にデータのバックアップを取り、十分な注意を払って作業することが重要です。

さらに、UEFIモードでセキュアブートが有効になっているため、起動ドライブが正しく設定されているかどうかを確認することも大切です。正しいドライブを選択しなかった場合、システムは起動しなくなる可能性があります。また、UEFIモードでは署名されていないOSやブートローダーは起動できないため、Linuxディストリビューションなどの非署名のOSを使用する場合は、セキュアブートを無効にする必要がある場合があります。

最後に、UEFIモードへの変更後にWindows 10が正常に機能しているかどうかを確認するために、Windows Updateを実行して最新のセキュリティパッチをインストールすることもお勧めします。また、一部のアプリケーションでは、BIOSとUEFIの間で相互に互換性がないため、再インストールが必要になる場合があります。この場合、アプリケーションのディスクまたはWebサイトから最新バージョンをダウンロードして、再インストールする必要があります。

以上が、Windows 10でLegacy BIOSからUEFIモードへ変更を行った際に成功を確認するための方法です。

まとめ

したがって、データを失ったり、オペレーティングシステムを再インストールしたりせずに、Windows10をレガシーBIOSからUEFIに変換するために、AOMEI Partition Assistant Professionalは多くの助けを提供できます。さらに、オペレーティングシステムをMBRからGPTディスクに転送したり、コンピュータを再起動せずにNTFSシステムドライブを拡張したり、損傷したMBRを修復したりするのにも役立ちます。

Windows Serverオペレーティングシステムでディスクパーティションを管理するには、AOMEI Partition Assistant Serverを使用できます。

ご参考になれば、幸いです。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは:[email protected]。ここまでありがとうございました。

Asher
Asher・編集者
Asherは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能(例えば、ディスクとパーティション管理、ディスクのクローン、バックアップ&復元、同期など)について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。