By ゆき / 最後の更新 2023年05月08日

Windowsを外付けHDDにインストールする理由

 

Windows OSをプラグアンドプレイ対応デバイス(例えば、外付けHDDやUSBフラッシュドライブなどのコンピュータ周辺機器です)にインストールすることができますか?そのポータブルストレージをパソコンに接続して、BIOSでブート順序を変更するだけで、使い慣れたシステムは起動して、すぐに使えるようになりますか?いつでもどこでも(ご友人やネットカフェのPCでも、自宅や会社のPCでも)、同じOSの環境を操作することができれば、かなり便利でしょう。

--YAHOOユーザーから

豆知識:プラグアンドプレイ(PnP)とは、Windowsの機能の一つで、コンピュータに周辺機器や拡張カードなどの装置を追加・接続する際に、OSが自動的に導入・設定を行い利用可能な状態にするもの。また、これに似た「繋ぐだけですぐに使える」機能や仕組みの総称。

「簡単に外にOSを持ち運びが出来て、どこでも同じ作業環境を構築したい」という人が少なくないでしょう。Windowsを外付けHDDにインストール(つまり、ポータブルOSを作成)すれば、BYOD対応を簡単に実現することができます。

豆知識:BYOD(Bring Your Own Deviceの略)とは、「自分のデバイスを持ち込む」という意味です。社員が個人で所有しているスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの端末を企業内に持ち込み、業務に活用する仕組みです。

MicrosoftはWindows To Goという機能をリリースしました。それは、ホストPC上の外付けUSBドライブから通常版のWindowsを起動できるようにする、Windows 10 EnterpriseとWindows 10 Educationのユーザー向けの機能です。Windows To Goを利用してWin10をUSBメモリにインストールすることができます。

Windows To Go

Windows To GoでWin10を外付けHDDにインストールする制限

しかし、Windows To GoでWindows10 OSを外付けHDDにインストールするには多くの制限&注意事項があります。

Windows To Go使用時の制限&注意点:
基本的には、Windows8/8.1のEnterprise版、Windows10のEnterprise版/Education版でしか使えません。Windows10のHome版/Pro版またはWindows11の場合、この機能がサポートされていないので使用できません。
USB2.0ドライブはサポートされておらず、Windows To Go用に認定されたUSB3.0ドライブでサポートされています。
USB2.0ポートとUSB3.0ポート両方サポートしていますが、USB3.0ポートの方が高速です。
コンピュータに接続されている起動可能なUSBデバイスから起動しようとする場合、悪意のあるデバイスが含まれている可能性があります。

コマンドラインからWindows10を外付けHDDにインストールすることもできますが、手順の数が多いし、操作が複雑すぎます。非常に手間がかかるため、一般ユーザーにはお勧めしません。

幸いなことに、Windows10/11 OSを外付けHDD/SSD、USBメモリなどにインストールするより簡単な方法があります。それは、AOMEI Partition Assistant Professionalの「Windows To Go Creator」機能を使うことです。Windows To Goの代替機能として、Windows10/11のISOファイルを利用してWindows10/11を外付けストレージにインストールして起動可能なUSBドライブを作成することができます。パソコン初心者でも簡単に操作できます。

Windows10/11を外付けHDDにインストールする前の準備

Windows To Go CreatorでWindows10/11を外付けHDDにインストールする前に準備しておくべきことがいくつかあります。

❶まず、AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロードします。

 

このためだけで購入するのは気がひけるかも知れませんが、Partition Assistant Professionalには、その他HDDからSSDに移し替える時のクローン化機能や、万一のトラブルでWindowsが起動しなくなった時の救済機能なども揃った、ディスク関係に強いユーティリティソフトです。1本持っておいて損はないと思いますよ。

 

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ快適
ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。購入後その完全版がすぐに届きます。

❷外付けHDDまたはUSBメモリにインストールするWindowsのISOイメージファイルを用意します。

※ヒント:
お使いのパソコンと同じWindowsで良ければイメージファイルを用意しなくても大丈夫です。ただし、別バージョンのWindowsをインストールしたいのであれば、別途イメージファイルを用意する必要があります。
WindowsのインストールDVDを持っていれば、そのイメージファイルを指定することができます。
Windows10なら、Windows 10 公式ダウンロードページからISOファイルをダウンロードして使うことができます。

❸外付けHDD/SSDまたはUSBフラッシュドライブをコンピュータに接続して、Windowsによって認識されることを確認します。

※ヒント:
USBメモリなら、64GB以上のものを推奨します。
先ほども言いましたが、USB2.0でも可能は可能なんですが、実用性や起動速度などの観点から、USB3.0以上に対応したUSBメモリを用意した方がいいと思います。作成時間も短くなるかもしれません。
同じ理由で、USB2.0の外付けHDDも実用性は低くなります。USB3.0以上のHDDを使うようにしましょう。もちろん、SSDがベストチョイスです。

❹作成後に、Windowsのインストール先となる外付けHDDやUSBメモリは上書きされて、NTFSファイルシステムでフォーマットされるので、前もって大切なデータをバックアップしておいてください。

以上のものをすべて用意したら、Windows To Go Creatorによって、任意のOSで起動可能なドライブを作成することができます。

Windows10/11を外付けHDDにインストールする方法

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールして起動します。ツールバーの「ツール」タブをクリックし、ドロップダウンメニューから「Windows To Go Creator」を選びます。

windows to go creator

ステップ 2. 次には「Windows向け」か「Mac向け」か選択します。一般的に「パーソナルコンピュータ用のWindows To Goを作成」を選びますが、MacでWindowsを使いたいと考えているなら、「Macデバイス用のWindows To Goを作成」を選んで「次へ」をクリックします。

インストレーションファイル

ステップ 3. そしてイメージファイルを選択します。もし、現在動かしているPCと同じWindowsをインストールしたいなら、「現在のシステムでWindows To Goを作成」を選んで「次へ」をクリックします。

続行

ステップ 4. Windowsのインストール先を選択します。ここでは例としてKingston USBメモリを選びますが、USB接続であれば、外付けHDDやSSDでも構いません。パソコンに接続されているUSB機器が候補に出てくるので、ここから選びます。

ターゲット場所を選択

ステップ 5. 「データが完全に消去される」という警告メッセージが表示されます。事前にバックアップを取っておいた場合、「はい」をクリックして作業を開始します。さほど時間はかかりません(10分か15分くらい)。

警告

次のような画面が出たら、全ての作業が完了です。Windows10/11を外付けHDDやUSBメモリに正常にインストールしました。

完了

次は、BIOS設定で起動デバイスの優先順位を変更します。つまり、USBドライブからパソコンを起動(ブート、boot)するように設定します。詳しい手順については次の記事を参考にしてください。

ターゲットディスクからコンピュータを起動する方法

起動優先度を変更

※ヒント:
USBメモリにインストール・作成したWindows10を別のコンピュータで使用したい場合、BIOS設定に入って起動可能なUSBを最初のブートデバイスとして選択すればいいです。
mac OSをUSBメモリに入れることができません。あくまでWindowsのみです。

AOMEI PAでWindowsを外付けHDDにインストールする利点

ご覧のように、AOMEI Partition Assistant Professionalの「Windows To Go Creator」機能を利用して、Windows10/11 OSを外付けHDDにインストールするには次のようなメリットがあります。

案内に沿っていくだけで操作が完了できます。すごく簡単です。誰でもできそうです。
インストール可能なWindowsにも制限がありません。AOMEI PAではWindows 7以降の各種Edition(例えば、Windows 11、Windows 8、Windows 8.1)をインストールすることが可能です。
Windows To Go認定のUSBメモリでなくても利用できます。純正では「Windows To Go認定USBメモリ」でないとインストールできない制限がありましたが、AOMEI PAでは一般流通のUSBメモリでも使用できます。
Windows10 Enterpriseがなくても普通のWindowsで使えます。純正のWindows To GoはEducationやEnterprise専用の機能でしたが、AOMEI PAのWindows To Go Creatorは一般向けのごく普通のWindowsでも使えます。
Macに挿しても使えます。Mac対応用に作成すれば、外付けHDDやUSBメモリをMacに挿して起動させてからWindowsを使用できます(電源投入時にOptionキーを長押しして、起動ドライブ選択時にUSBメモリを選べば起動させることができます)。
......

DiskpartでWindows 10でブータブルUSBを作成する

Windows 10 の内蔵ツールを使って起動可能な USB ドライブを作成したいユーザーもいることでしょう。幸いにも、Windows DiskPartは、このタスクを完了するための良いユーティリティです。以下の部分は、Windows 10の起動可能なUSBドライブを作成する方法を説明し、Windows 10のISOファイル、インストールディスクまたはESDファイルは、すべて同じように必要です。

ステップ 1. USB フラッシュドライブを実行中の Windows コンピュータに挿入します。Windows+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「コマンドプロンプト」に「diskpart」と入力します。

ステップ 2. 以下のシンタックスを順番に入力し、各コマンドはEnterキーを押すことで続きます。

list disk
select disk n(nは外付けUSBドライブの番号です)
clean
create partition primary

シンタックスを順番に入力

list partition
select partition 1
assign letter=P
select partition P
format fs=ntfs quick
active
exit

シンタックスを順番に入力

ステップ 3. 用意したカスタムイメージをUSBメモリのルートに保存します。

ヒント:BIOSで起動優先度を変更し、USBメモリからWindows10を起動できるかどうか確認することができます。

結語

ここまでWindows10/11 OSを外付けHDDにインストールする方法をご紹介しました!数回のクリックだけで操作が完了できます。超便利でしょう。強力な「Windows To Go Creator」機能のほか、AOMEI Partition Assistant ProfessionalはGPTとMBR間でのディスク変換、2つのパーティション間でのアプリ移行など、もっと高度な機能も備えます。また、社内の台数無制限のコンピュータで使用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited(無期限版)もあります。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、以下のコメント欄に入力するか、または[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。