Windows 11をインストールまたはアップグレードできない解決策

デバイスがWindows 11にインストールまたはアップグレードできない理由と修正する方法を紹介します。

Akira

投稿者:Akira/更新日:2023年05月15日

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Windows 11をインストールまたはアップグレードする要件

Microsoft公式サイトに載せたWindows 11のシステム要件は以下の図になります。

要件

ご覧のように、要件はいくつかありますが、ここでは一番ユーザーが悩んでいるUEFI、セキュアブート、およびTPM2.0の三つの方面から紹介します。

Windows 11のアップグレード&インストールに失敗した解決策

問題の修正を開始する前に、まずはWindows 11の互換性を確認しましょう。次の手順に従ってデバイスを確認できます。

1. MicrosoftのWebサイトからPC Health Checkアプリケーションをダウンロードしてインストールします。

2. アプリケーションを起動し、「今すぐ確認」をクリックして、コンピュータとWindows 11との互換性を確認できます。

確認

3. コンピュータがWindows 11の互換性チェックに満たした場合は、「このコンピュータはWindows 11を実行できます。」のプロンプトが表示されます。

4. コンピュータがWindows 11の互換性チェックに満たさない場合は、次のプロンプトが表示され、Windows 11を実行できない場合があります。

互換性がない

MBRをGPTに変換する

まず、UEFIによって引き起こされる問題を修正しましょう。

UEFIとは何ですか?UEFIとGPTの関係は何ですか?

UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、OSとシステムファームウェア間のソフトウェアインターフェイスを定義するPCシステム仕様です。BIOS(Basic Input Output System)の後継であり、その操作性と大容量ディスクの互換性により、ユーザーがGPTの方を選択します。

GPTはパーティションテーブルです。MBRテーブルと比較して、大容量ディスクの利点を最大限に活用できます。MBRは、ディスクに3TBがある場合でも2TBの容量しか認識せず、ユーザーがディスクを4つのパーティションに分割することしかできません。理論的には、GPTは無限パーティションをサポートします。

「UEFI+GPT」は、認定されたデバイスにほぼ最適な組み合わせです。お使いのコンピュータは、より大きな保管スペース、より速い起動速度、およびスムーズなパフォーマンスを提供できます。また、UEFIはGPTのみでコンピュータを正常に起動します。ですので、マザーボードがBIOSとUEFIの両方をサポートしていて、そして、MBRディスクを使用している場合は、MBRディスクをGPTディスクに変換する必要があります。

ここで紹介したいのは、サードパーティツールAOMEI Partition Assistant Professionalです。この強力なディスクマネージャーは、データを失うことなくシステムディスクをMBRからGPTに変換できます。その反面、MBR2GPT.exeはディスク上のすべてのデータを削除します。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速
動作確認の目的でのみ使用される
ノート:✎...
現在のマザーボードがEFI/UEFIブートモードをサポートしていることを確認してください。サポートしていないと、変換後にシステムが正常に起動できません。
変換する前に重要なデータをバックアップすることをお勧めします。

 1. AOMEI Partition Assistantをインストールし、起動します。そして、システムディスクを右クリックして「GPTディスクに変換」を選択します。

GPT変換

2. ポップアップウィンドウで、「はい」をクリックして続行します。

はい

3. 「適用」をクリックして操作を実行します。

適用

変換後、PCを再起動してBIOSをUEFIモードに変更する必要があります。そうすれば、Windows 10をWindows 11に安全にアップグレードできます。 

AOMEI Partition Assistantを使用すると、MBRをGPTディスクに安全に変換するのは非常に簡単です。さらに、Windows 10ユーザーでHDDを使用していて、このアップグレードで古いHDDを新しいSSDに交換したい場合、AOMEI Partition Assistantは、再インストールせずに、インストールしたプログラムを新しいドライブに転送できます。

TPM2.0を有効にする

このパートでは、コンピュータでTPMを確認する方法と、TPM2.0とセキュアブートを有効にする方法を紹介します。

TPMは「Trust Platform Module」の略で、暗号化、復号化、プライバシー保護、およびその他の機能に特化した独立したチップです。このチップは、ユーザーのキー、クレデンシャル、生体認証特性(顔/指紋)などの重要なデータをロックするハードウェア回路で作られた金庫のようなものです。

TPM

その権限管理は一般にオペレーティングシステムから独立しています。つまり、ハッカーがユーザーのコンピューターにウイルスをインストールしてすべての権限を制御している場合でも、ユーザーのPINコードまたは顔/指紋を知らなければ実行できません。

①TPMを確認する

1. 「Winキー」と「Rキー」を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」で「tpm.msc」と入力して「Enterキー」を押します。

tpm

2. TPM管理ウィンドウを開きます。「ステータス」ラボに「TPMを使用する準備ができました」と表示されている場合は、TPMがすでに有効になっていることを意味します。右隅でTPMのバージョンを確認できます。

3. TPMバージョンに互換性があるが、無効になっている場合。画面に「互換性のあるTPMが見つかりません」と表示されたら、BIOSでオンにする必要があります。

TPM見つかりません

②TPMを有効にする

1. 「再起動」をクリックした後、「Shift」キーを押してWindowsの「詳細オプション」メニューに入り、「トラブルシューティング」を選択します。

2. 「詳細オプション」を選択します。

3. 「UEFIファームウェア設定」を選択してBIOSに入ります。

4. TPMをオンにします。

オン

セキュアブートを有効にする

セキュアブートはUEFIの一部です。セキュアブートの目的は、悪意のあるソフトウェアの侵入を防ぐことです。そのアプローチは、キーを使用することです。

UEFIは、マザーボードが工場出荷時に、信頼できるキーを組み込むことが規定しています。このマザーボードにロードするオペレーティングシステムまたはハードウェアドライバは、これらのキーの認証が必要になります。

ほとんどのコンピュータはセキュアブートをサポートしていますが、それを無効にしている場合があります。したがって、BIOSでセキュアブートを有効にする方法について紹介します。(PCがセキュアブートをサポートしていることを確認してください。)

1. コンピュータを再起動し、特定のキーを押してBIOSに入り、「Boot」をクリックして、「Secure Boot」を選択します。

BOOT

2. 「Key Management」を選択します。

KEY management

3. 「Install default Secure Boot keys」を選択し、「Yes」を選択します。

yes

レジストリを変更する

コンピューターがTPM2.0とセキュアブートを満たしていない場合は、この方法を使うことができます。

1. Windows 11のインストール中にこのページが表示されたら、「Shift」+「F10」を押してコマンドラインインターフェイスを開きます。

コマンド

2. 「regedit」と入力して「レジストリエディター」ウィンドウを開きます。「レジストリエディター」で、「HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM \ Setup」フォルダを見つけます。

レジストリエディタ

3. 右側を右クリックし、「新規」>「キー」を選択して、エディターの左側に新しいレジストリキーを追加します。「LabConfig」という名前を付けてください。

キー

4. 「LabConfig」キーの下で右クリックして、2つの「DWORD(32ビット)値」オプションを作成してください。

dword

5. 「BypassTPMCheck」および「BypassSecureBootCheck」という名前を付けてから、これら2つをそれぞれ2回クリックし、「値データ」を「0」から「1」に変更します。

名前

1

レジストリを変更した後、Windows 11をインストールできます。この方法では、チェックをバイパスしてTPM 2.0とセキュアブートを実行し、ユーザーがWindows 11をインストールできるようにします。

結語

以上はWindows 11をインストールまたはアップグレードできない解決策です。ここでは四つの解決策を紹介しました。場合によって選択してください。AOMEI Partition Assistant ProfessionalはMBRを再構築する/空き領域を割り当てる/SSDまたはHDDへOSを移行するなどの機能もあります。ぜひ一度ダウンロードし試してください。

AOMEI Partition Assistantそのほかのバージョン:Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019のユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。また、社内の台数無制限のPC&Serverで利用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited版もあります。更に、AOMEI Partition Assistant Technician版を購入するIT専門家、システム管理者、技術者はクライアントに技術サポートを有償サービスとして提供することができます。ニーズに応じて適切なバージョンを選択しましょう~
▶AOMEI Partition Assistant異なるバージョンの比較

Akira
Akira・編集者
Akiraは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理、クラウドファイルの同期などの記事もたくさん持っています。