ステップバイステップ:Windows 11でUEFIブートローダーを修復する方法

Windows 11がWindowsのロードを開始する前にエラーメッセージをスローしている場合は、システムパーティションのブートセクタが破損しているか、ファイルが欠落している可能性があります。この記事では、Windowsの組み込みツール、プログラム、およびサードパーティのディスク管理ツールを使用して、Windows 11でUEFIブートローダーを修復する方法を詳しく紹介します。

Asher

投稿者:Asher/更新日:2024年01月25日

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Windows 11でどうやってUEFIブートローダーを修復するか?

 

Linuxのデュアルブートを試しましたが、ブートローダーを破壊してしまって修復できなくなりました。他のOSは正常にインストールし、ブートしました。しかし、Windowsはそこからブートを拒否しました。ブートローダーの機能が復元されることを期待して、そのフォルダーを削除しましたが、実は効きませんでした。その後、ブート修復ログを調べたところ、一部の整合性ファイルが破損しているそうでした。しかし、修復方法がわかりません。助けてください!ありがとうございます!

- あるユーザーからの質問

UEFI&ブートローダーについて

UEFIブートローダーを修復する前に、UEFIとブートローダーを理解する必要があります。

ブートローダーとは

パソコンを起動すると「ブートローダー(boot loader)」というプログラムが起動します。ブートローダーとは、パソコンのHDDやSSDといったストレージからOSを読み出して起動させる、OS起動のためのプログラムとなります。

ブートローダーは、オペレーティングシステムにとって非常に重要です。それでも、それはコンピューターの重要なコンポーネントとして見過ごされがちです。これは、バックグラウンドでその役割を果たし、正しいオペレーティングシステムのアクティブ化に役立つためです。デバイスのほとんどのプロセッサボードには、プログラムがプリロードされています。これらのプログラムはブートローダーとして知られています。

ブートローダーには、複数のOSに対応したものがあり、複数のOSを登録することで、起動時に目的のOSを選択できます。代表的なものには、Linuxを起動する「LILO」(Linux Loader)、Windows NT/2000/XPなどを起動する「NTLDR」、Windows 7/Vistaを起動するWBM(Windows Boot Manager)があります。

bootloader

UEFIとは

UEFIはコンピューター内の各装置を制御するファームウェアとオペレーティングシステム(OS)の間の通信仕様を定めた標準規格の一つで、従来のBIOSに代わるものです。UEFI対応ファームウェアを指してUEFIと呼ぶこともあります。

一台のコンピューターにOSを複数導入して起動時に選択するブートローダの機能もUEFIブートマネージャとして提供されるようになり、OS側でブートローダを用意する必要がなくなりました。OSのデジタル署名を検証して正当なものしか起動しないセキュアブートにも対応し、盗難対策として利用できます。

ブートローダーが失敗したときのエラーについて

ブートローダープロセスが失敗すると、BIOS情報が表示された後、Windowsが実際にロードを開始する前に発生します。通常、次のようなエラーメッセージが表示されます。

★オペレーティングシステムの読み込みエラー(Error loading operating system)

★再起動して適切なブートデバイスを選択してください(Reboot and select proper boot device)

★無効なパーティションテーブル(Invalid partition table)

★Bootmgrがありません(BOOTMGR is missing)

★致命的:起動可能なメディアが見つかりません!システム停止(Fatal:No Bootable Medium Found!System Halted)

これらのメッセージのいずれかが表示されている場合は、Windowsを起動できないことを意味します。以下では、この問題を修復する方法を紹介します。

Windows 11でUEFIブートローダーを修復する3つの方法

ユーザーの案例で言及されている破損は、Windowsブートローダーの破損です。これは通常、ユーザーが2番目のオペレーティングシステムをインストールしようとしたり、非表示のパーティション上のデータやファイルを削除しようとしたりするときに発生します。

破損したWindows 11のUEFIブートローダーはPCを起動しないため、これを修正する場合は、最初にPCを起動するための起動可能なメディア(CDまたはDVD)を準備する必要があります。その後、以下の方法に従って問題を修正できます。

方法1:Windowsの「スタートアップ修復」でUEFIブートローダーを修復

手順 1. 起動可能なメディアを損傷したWindows 11のコンピューターに接続し、BIOSに入って、PCが起動可能なメディアから起動できるようにします。そして、コンピューターを再起動します。

手順 2. 「CDまたはDVDから起動するには任意のキーを押してください」というメッセージが表示されたら、任意のキーを押して、CDまたはDVDからPCを起動します。

任意のキーを押してください

手順 3. 言語、時間、通貨、キーボード、または入力方法を選択し、「次へ」をクリックします。

設定

手順 4. 次に、Windows 11のインストールウィンドウが表示されます。左下隅にある「コンピューターを修復する」をクリックして、Windows 11を選択して、「次へ」をクリックします。

コンピューターを修復する

手順 5. 次に「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ修復」をクリックします。OSは、Windows 11のUEFIブートローダーを修復するための修復プロセスを自動的に実行します。

スタートアップ修復

「スタートアップ修復」は、Windowsのインストールをスキャンし、ブート失敗の原因を特定し、見つかった問題を修正できます。

方法2.WindowsのDiskpartでUEFIブートローダーを修復

Windowsの「スタートアップ修復」が機能しない場合は、Diskpartを使用してこの問題を手動で修正してみてください。

手順 1. 起動可能なメディアからコンピューターを起動した後、「コンピューターを修復する」をクリックし、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「コマンドプロンプト」に移動します。

手順 2. 次のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押します。

▪ diskpart

▪ select disk 0

▪ list volume

コマンド

▪ select volume x(「X」はEFIラベルが付いたボリューム番号です。ボリュームのリストで、「EFI」ラベルの付いたボリュームを選択する必要があります。)

▪ assign letter(ボリュームに使用可能な文字を割り当てます。たとえば、「I」または「J」などです。次に、「exit」と入力してDiskpartを終了します。その後、CMDを使用して続行します。)

Windows 11CMDでボリュームを選択します

手順 3. これで、次のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押します。

▪ cd/d X:\EFI\Microsoft\Boot\(「X」はEFIボリュームに割り当てた文字です。)

▪ bootrec/fixboot

▪ ren BCD BCD.bak

▪ bcdboot C:\Windows /1 en-us /s x: /f ALL

▪ bootrec /rebuildbcd

ヒント:

C:\Windows:Windows 11がインストールされているディレクトリのパスです。

•/f ALL:UEFIおよびBIOSコンピューター用のファイルを含むWindowsブート環境ファイルをコピーすることを意味します(UEFIおよびBIOSシステムで起動する可能性のある機能)。EFIブートローダーのみをコピーするには、/f UEFIコマンドを使用します。

•/1 en-us:システムロケールの一種です。デフォルトでは、en-us–英語(USA)が使用されます。

•/s X:sは、Windowsの新しいBCDBootオプションであり、既存のブートレコード(デバッグ設定を含む)を上書きできます。このオプションを使用して、古いブート設定を無視し、クリーンなBCD構成を作成します。Xは割り当てられた文字です。

すべて完了したら、メディアを取り外し、コンピューターを再起動して、問題が解決したかどうかを確認できます。

方法3.便利なツールでUEFIブートローダーを修復する

方法2では、修復手順が「rebuildbcd」であることがわかります。BCDは「Boot Configuration Data」の略で、Windowsの起動に使用されます。システムディスクとしてMBRを使用している場合は、方法2の最後のbootrec手順で「rebuildmbr」と入力することもできます。

CMDの使用は、特に多くの複雑なコマンドを入力する必要がある場合、すべてのユーザーにとって簡単ではありません。したがって、便利なツールが必要です。ここでは、Windows 11/8/7/XP/Vistaユーザーがディスクとパーティションを管理するのに役立つ強力なソフトウェアであるAOMEI Partition Assistant Professionalをお勧めします。このソフトの中の「MBRを再構築」機能は、ディスクに損傷を与える可能性のある間違ったコマンドを入力するリスクを回避できます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速
動作確認の目的でのみ使用される
ご注意: UEFIブートモードの場合、ファイルはEFIシステムパーティションの/EFI/Microsoft/Boot/BCDにあるため、GPTディスクをシステムディスクとして使用しているPCでは、3番目の方法は使用できません。

▶最初ブータブルメディアを作成する

まず、AOMEI Partition Assistantを使用して起動可能なメディアを作成する必要があります。

手順 1. 破損したPCにAOMEI Partition Assistantをインストールして実行し、USBドライブを接続して、Windowsで検出されることを確認します。

手順 2. 右上隅にある「ツール」をクリックして、「ブータブルCD/USBを作成」をクリックします。実行する操作を確認してから、「次へ」をクリックします。

ブータブルCD/USBを作成

手順 3. ここでは3種類のWindows PEブータブルメディアを作成できます。ここで、「USBブートデバイス」を選択して、「続行」をクリックします。そして、ウィザードに従って完了します。

USBブートデバイス

▶次にMBRを再構築する

手順 1. 起動可能なメディアをPCに挿入し、BIOSで起動順位を起動可能なメディアに変更する必要があり、メディアから起動します。そして、AOMEI Partition Assistantのメインインターフェースに入ります。

手順 2. 修復するディスクを右クリックして、「MBRを再構築」を選択します。

MBRを再構築

手順 3. 「MBRを再構築」ウィンドウで、お使いのOSにより、MBRのタイプを指定します。

MBRのタイプを選択

手順 4. MBR再構築を実行するには、ツールバーの「適用」をクリックします。

適用

★注意事項

破損したブートレコードによりOSが起動できなくなる場合は、MBRの再構築は問題を解決できますが、欠落または破損しているシステムファイルやブータブルファイルによりOSが起動できなくなる場合は、MBRの再構築は問題を解決できません。

MBRの再構築は、データ消失を引き起こしませんが、不適切な操作により、パソコンが起動できなくなることがあります。そのため、MBRの再構築を実行する前に、正しい知識と情報を知っておいたほうがいいです。

次に、完了したら、起動可能なメディアを取り外し、PCを通常どおりに起動します。

結語

この投稿では、Windows 11でUEFIブートローダーを修復するための3つの方法について説明しました。状況に応じて試すことができます。また、AOMEI PA Proは、データを失うことなくMBRとGPTの間の変換を実行し、OSを別のディスクに移行し、Windows 11/10/8 To Goなどの機能も提供しています。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、以下のコメント欄に入力するか、または[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。

 
Asher
Asher・編集者
Asherは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能(例えば、ディスクとパーティション管理、ディスクのクローン、バックアップ&復元、同期など)について詳しいです。 IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。