Windows Server 2012 R2が自動的に再起動を繰り返すエラー
Windows Server 2012のパソコンが再起動を繰り返すことはまれではありませんが、再起動ループの詳細な状況は大きく異なる可能性があります。ここでは、Windows Server 2012 R2が再起動ループに陥ったエラーコードをリストアップします。
☝「Windowsを構成するための準備中、コンピューターの電源を切らないでください。」
☝「サービスにWindowsのシャットダウン中を通知しています」
☝「サービスを停止しています」
☝「OSが再起動し同じことを繰り返す」
Windows Server 2012 R2が再起動を繰り返す原因
Windows Server 2012パソコンが正常に起動しない問題を修正する方法を知る前に、その原因を理解する必要があります。実は、Windowsが再起動を繰り返す原因は大きく3つに分かれます。
原因1.ソフトウェアの動作不良
パソコンが再起動を繰り返す原因のひとつがソフトウェアの異常です。基本的にパソコンには自動修復機能が搭載されています。ソフトウェアの不具合が問題を引き起こしている場合は、Windowsは自動的に修復を実行します。通常は2回再起動に失敗すると自動修復をしようとします。しかし、重症の場合は自動修復がうまくいかず、再起動が延々とループしてしまうことも考えられます。
コンピュータがウイルスに感染し、ファイルやドライバが破損した場合、コンピュータは再起動を繰り返します。感染力がつよいウイルスに感染すると、OSに負荷がかかり、強制終了や再起動を繰り返すといったことが起こります。
ウイルスに加えて、有害ソフト(マルウェア)が原因の場合や特定のソフト(特にセキュリティソフトが多い)の動作不良が原因となるケースもございます。
原因2.ハードウェアの不具合
ハードディスクやメモリが故障するケースが多く、グラフィックボードや電源ユニット、マザーボード、CPUファンの故障など部品の故障によって再起動を繰り返すことがあります。
ハードディスクが故障するとパソコン内部のファイルが破損することで再起動が起こりますし、メモリの場合はメモリを使うタイミングで再起動が始まります。マザーボードなどの故障は電源供給に関わるトラブルなので、電源が切れていてもコンピュータが再起動することがあります。
部品が故障している場合、故障した部品を交換することで直る可能性があります。しかし、分解または部品の検査が必要があります。一般的に対処するのが非常に難しいため、修理に出した方が良いかもしれません。
原因3.パソコンの熱暴走
熱暴走とは高温が原因でパソコンが誤動作を起こすことです。パソコンでは、CPUなどの部品が動作中に高温を発するため、空冷ファンなどの冷却機能によって熱暴走を防いでいます。
パソコンは基本的に排気口から排熱して内部を高温にしないようにしています。したがって、その排気口が機能していなかったり、何かで塞がれていたり、内部にホコリが溜まっていたりすると排熱されないので高温になります。そのまま通電を続けると放熱できず、内部の状態がさらに悪化する可能性があります。夏場、または直射日光が当たる場所では、熱暴走を起こしやすく、パソコンは予期せぬ動作を行うため、再起動を繰り返すことがあります。
Windowsのコマンドプロンプトで再起動ループを修復する方法
Server 2012 R2のブートループの理由は複雑で異なります。この問題を解決するには、まずすべての周辺機器を取り外し、ドライバーをロールバックするか、自動再起動を無効にします。起動に失敗する場合は、コマンドプロンプトにアクセスしてから保留中の更新を元に戻すこと、システムレジストリの復元、システムファイルのスキャン、BCDの再構築などを行います。
コマンドプロンプトにアクセスするには :
手順 1. Windows Server 2012 R2インストールCD/DVDをパソコンに挿入し、BIOSで起動順序を変更してそこから起動します。
手順 2. 「任意のキーを押してCDまたはDVDから起動する」プロンプトが表示されたら、キーボードで任意のキーを押します。
手順 3. インストール言語、時刻、通貨の形式、キーボードまたは入力方式を選択して、「次へ」をクリックします。
手順 4. 「コンピューターを修復する」と「Windows Server 2012 R2」を選択します。「次へ」をクリックします。
手順 5. システム回復オプション画面で、「コマンドプロンプト」を選択します。
コマンドプロンプトを入力した後、自分の状況に基づいて、次のテキストに示されている手段を試すことをお勧めします。
対処法1. DISMコマンドを実行して保留中の更新を元に戻す
Windows 更新後にServer 2012 R2が再起動を繰り返し、「更新を完了できませんでした。変更を元に戻します。コンピューターの電源を切らないでください。」などのようなエラーメッセージが表示される時、次のコマンドを実行して、保留中の更新を元に戻してエラーを修正できます。
● mkdir c:\scratch (このコマンドは、スクラッチという新しいディレクトリを作成するために使用されます。)
PS: 「c」は「Windows」フォルダーを保持するドライブのドライブ文字です。詳細な状況に応じて変更します。
復元後、コマンドプロンプトを終了し、システムディスクからパソコンを再起動します。
対処法2. Regbackフォルダから破損したレジストリを復元する
Windows Server 2012の再起動ループがシステムレジストリファイルの紛失または破損に関連している場合、以下の手順に従ってバックアップからシステムレジストリファイルを復元します。
手順 1. システムドライブを確認します。例えば、Cがシステムドライブかどうかわからない場合は、「dir c: 」を実行して、Progam Files、Usersなどがあるかを確認します。
手順 2. 「copy c:windowssystem32configRegBack* d:windowssystem32config 」と入力し、Enterキーを押します。
注意:
● システムディスクのドライブ文字がCでない場合、「c」を対応するドライブ文字に置き換えます。
● レジストリのバックアップが古すぎる場合、この方法は無効になる可能性があります。
対処法3. 破損したシステムファイルをスキャンして置き換える
更新の失敗またはシステムレジストリファイルなどに関していなくても、自動的に再起動を繰り返すなら、すべての保護されたシステムファイルの整合性をスキャンし、「sfc/scannow 」コマンドを入力してEnterキーを押して、不正なファイルを修復することはできます。
対処法4. ブートボリュームをチェックし、エラーを修正する
Server 2012がBOSDでスムーズに起動しないのは、起動ボリュームが破損している可能性があるからです。ブートボリュームのエラーをスキャンして修正するには、「chkdsk c:/f/r 」と入力してEnterキーを押します。「ボリュームが使用されているために、Chkdskを実行できません…このボリュームのマウントを強制的に解除しますか?(Y/N)」というプロンプトが表示されたら、「y 」と入力してEnterキーを押します。
対処法5. Bootrec.exesを実行してMBRを修復
MBRが破損しているために起動に失敗した場合が多いです。このMBRディスクをスキャンして修復するには、次のコマンドを実行します:
● bootrec.exe /fixmbr (このコマンドでは、Windowsと互換性のある新しいMBRを書き込むことによりMBRを修復しますが、既存のパーティションテーブルは上書きされません。)
● bootrec.exe /fixboot (Windowsが損傷を検出した場合、ハードディスクに新しいブートセクターを書き込みます。)
● bootrec.exe /scanos (オペレーティングシステムをスキャンします。)
● bootrec.exe /rebuildbcd (このコマンドでは、ブート情報とパーティションパラメーターを含むBCD/ブート構成データを再構築します。)
第三者のソフトで再起動ループを修復する方法
Windows Server 2012 R2インストールCD/DVDが手元にある場合、コマンドプロンプトを使用して様々なコマンドラインを実行して、様々なブートエラーを修復することができます。しかし、Windowsインストールディスクを持っていなければ、どうしますか?
読者様、ご安心ください~ここでは、強力で信頼性の高いWindows Server 2012 R2用のサードパーティのGUIツールAOMEI Partition Assistant Server を紹介します。これを使用して、ブータブルUSBを作成 し、作成した起動可能なメディアからパソコンを起動して、システムディスクをチェックし、MBRを再構築します。そのツールはユーザーフレンドリーなインターフェースを備えており、非常に使いやすくなっています。次に、詳細を見てみましょう。
Windows Server 2012 R2を修復する前に:
1. USBを動作中のコンピューターに接続し、コンピューターにAOMEI Partition Assistant Serverをインストールして実行します。
2. 「多くのツール」→「ブータブルCD/USBを作成」→「USBブートデバイス」に移動し、プロンプトに従ってプロセス全体を完了します。
3. 修復が必要なWindows Server 2012 R2搭載パソコンにブータブルUSBを接続し、BIOSに入り、ブータブルUSBから起動します。
AOMEI Partition Assistant Server経由で作成されたブータブルデバイスから正常に起動してから、ソフトウェアのメインインターフェースが自動的に表示されます。その後、MBRを再構築するか、不良セクタをチェックします。
機能1.「MBRを再構築」
手順 1. メインインターフェイスで、システムディスクを右クリックし、「MBRを再構築 」を選択します。
手順 2. ドロップダウンメニューで3番目のものを選択します。「はい」をクリックします。
手順 3. メインインターフェイスで、「適用」→「続行」をクリックしてMBRの修復操作をコミットします。
機能2.「パーティションをチェック」
「パーティションをチェック」機能を使用してシステムディスクのエラーを確認して修正できます。
手順 1. システムパーティション(ここではパーティションC)を右クリックし、「詳細処理 」→「パーティションをチェック 」に進みます。
手順 2. ポップアップウィンドウで、「chkdsk.exeを実行してパーティションのエラーをチェックし、修正します 」を選び、「はい」をクリックします。
手順 3. 操作が完了するのを待ちます。
最後の言葉
これで、Windows Server 2012 R2のパソコンが再起動を繰り返す問題の対処法がわかりました。ただし、オペレーティングシステムをよく復元することはできません。そのため、操作前に、Windows Server 2012 R2ディスクをバックアップしたり、オペレーティングシステムをバックアップ したりすることをお勧めします。
AOMEI Partition Assistant ServerはWindows Server 2003、2008(R2)、2012(R2)、2016、2019、2022及びSBS、2003、2008、2011にも対応できます。上記の機能とは別に、パーティションの復元を実行 したり、データを失うことなくMBRディスクをGPTに変換したりすることもできます。また、社内の台数無制限のPC&Serverで利用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited 版もあります。更に、AOMEI Partition Assistant Technician 版を購入するIT専門家、システム管理者、技術者はクライアントに技術サポートを有償サービスとして提供することができます。ニーズに応じて適切なバージョンを選択しましょう~