「ディスクの管理」でボリュームの削除がグレーアウトします

Windows11/10/8/7の「ディスクの管理」でボリュームを削除しようとしますが、「ボリュームの削除」オプションがグレー表示され、パーティションを削除できない場合の理由や対処法についてご紹介します。また、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用して任意のパーティションを簡単に削除することができます。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2024年02月01日

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ボリュームを削除する一般的な方法

ハードディスク(HDD)のパーティション数が多すぎる場合や、いっぱいになってしまうシステムパーティションを拡張したい場合、「ディスクの管理」または「diskpart」を使用してボリュームを削除する必要があるかもしれません。Windows 11/10/8/7またはWindows Server 2022/2019/2016/2012でボリューム(パーティション)を削除する最も一般的な方法・手順は次のとおりです。

方法①:「ディスクの管理」でボリュームを削除

ステップ 1. 「コンピューター」または「PC」を右クリックして「管理」をクリックします。

ステップ 2. 「コンピューターの管理」が表示されたら、左側にある「記憶域」の「ディスクの管理」をクリックします。

ステップ 3. 削除しようとするパーティションを右クリックして「ボリュームの削除」を選択します。

ディスクの管理

方法②:「diskpart」でボリュームを削除

そのほか、コマンドラインを使うと、パーティションの削除も可能です。

ステップ 1. スタートボタンをクリックし、diskpartと入力し、管理者としてdiskpartを実行します。

ステップ 2. 「list volume」→「select volume n」(nは削除したいボリュームの番号である)→「delete volume」→「exit」と入力します。

🔊ヒント:各コマンドの入力後にEnterキーを押します。

diskpart

ディスクの管理でパーティションを削除できない!?

 

Cドライブの全体の容量が約75GBで、あと2GB程度しか空きがありません。そこで膨大な容量のDドライブを縮小して、Cへ割り当てようとしたところ、Dを縮小できたのですが、Cの拡大コマンドが選択できませんでした。そんで色々調べたところ、Dを一旦削除し、できた空きをいい感じにCへ割り当て、Dを作成したらいいぞってあったので、そうしようと思いました。しかしDが削除できません。(´;ω;`)

おそらくDになにかあるんじゃないかと思い、よく見たところ、空き容量が923GB/931GBとなっており、若干使用されているようでした。しかしDを開くと「このフォルダーは空です」と表示されており、もう訳がわかりません。Help me!!

--Yahoo!知恵袋から

ボリュームの削除グレーアウト

しかし、「ディスクの管理」で「ボリュームの削除」オプションがグレー表示され、パーティションやボリュームを削除できなくなってしまうことがあります。次は、「ディスクの管理」で「ボリュームの削除」がグレーアウトする3つの理由とその対処法をご紹介します。

ディスクの管理でボリュームの削除ができない原因?

「ディスクの管理」でパーティションの削除は一見簡単そうに見えますが、「ボリュームの削除」はグレーアウトしてパーティションの削除が許可されていないことが珍しくない状況です。

考えられる原因は下記の通りです。

状況①:削除するボリュームにOSが含まれている

削除対象となるパーティションにはシステム関連のデータが含まれている場合、「ディスクの管理」の「ボリュームの削除」はグレーアウトし、そのパーティションを削除することができません。

ご存知のように、Cドライブ(システムドライブ)が削除できないため、「ディスクの管理」でCドライブを削除しようとすると、その「ボリュームの削除」がグレーアウトするのは当然です。

📢要するには、システムの一部として使用されているドライブの場合等、システムに甚大な影響を与える為、「ボリュームの削除」がグレイアウトし、選択不可になり、削除出来ないようにしています。

※例えば、一般的にOSインストール時やパソコンの初回セットアップ時にメーカーの指定によりDドライブが作成された場合には、或いはCドライブ(システムドライブ)の一部をDドライブに移動させた場合には、削除してはいけないシステム関係のファイルがDドライブにあるので、「ボリュームの削除」が選択できないかもしれません。

状況②:削除するボリュームにページファイルが含まれている

削除対象となるパーティションの中に「ページファイル」(pagefile.sysの保存先、すなわち仮想メモリの保存先になっている)等の記載がある場合、「ボリュームの削除」でパーティションを削除することができません。もちろん、正常(プライマリパーティション)等って書いてある通常のボリュームが問題なく削除することができます。

📖豆知識:ページファイルとは、オペレーティングシステム(OS)がハードディスクやSSDなどのストレージ(外部記憶装置)に作成するファイルの一つで、使われていないメモリ領域の内容を一時的に保管しておくためのものです。

ページファイル

※例えば、ユーザーが意図してWindows7のHDDをCボリュームとDボリュームに分けている場合、Dドライブを仮想メモリの保存先にすることがあります。そのため、Dドライブを削除しようとしますが、OSが今(現在)利用しているファイルがあるということで「ボリュームの削除」がグレーアウトし、Dドライブの削除が許可されていません。この場合「Dドライブ」直下の中身を「エクスプローラ」等では表示されません。

状況③:拡張パーティションを削除する

拡張パーティションに論理ドライブがある場合、削除対象となる拡張パーティションの空き領域を削除しようとする時に「パーティションの削除」はグレーアウトします。「ディスクの管理」で拡張パーティションを削除するために、事前に論理ドライブをすべて削除して空き領域とする必要があります。

パーティションの削除グレーアウト

ボリュームの削除がグレーアウトする時の対処法

ボリュームを削除すると、ボリューム内のデータにアクセスできなくなるため、AOMEI Backupper Standardを使って事前に重要なデータをすべてバックアップすることを忘れないでください。

状況①:システムパーティションを削除

🚨注意:システムパーティションを削除すると、コンピュータが起動できなくなります。

ここでは、サードパーティ製のパーティション管理ツール「AOMEI Partition Assistant Professional」を強くお勧めします。パソコン初心者でも簡単に使えます。Windows PEベースのブータブルメディアを作成して、如何なるパーティションまたはボリュームを正常に削除することができます。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7
安全かつ高速
ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

ステップ 1. 「ディスクの管理」から削除できない特殊なパーティション(例えば、EFIシステムパーティション、Cドライブなど)を削除するために、まずAOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロード、インストール、実行して、Windows PEブータブルCD/USBを作成する必要があります。

ブータブルCDを作成

ステップ 2. AOMEI PA Proによって作成されたブータブルメディアからPCを起動した後、AOMEI Partition Assistantのメイン画面が表示されるので、システムパーティションを右クリックして、「パーティションを削除」を選択します。

パーティションを削除

ステップ 3. 最後にはボリューム削除を実行するために「適用」をクリックする必要があります。

🌸補足:AOMEI Partition Assistant Proの「空き領域を割り当てる」機能を利用して、空き領域を一つのパーティションから別のパーティションに直接割り当てることができます。そうすると、パーティションを拡張するために、削除を行う必要がありません。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Proを開いて、どこ(この例ではDパーティション)から空き領域を割り当てるかを決定し、対象パーティションを右クリックして「空き領域を割り当てる」を選択します。

空き領域を割り当てる

ステップ 2. 空き領域をどのパーティションに追加するかを指定します。この例ではDパーティションから空き領域をEパーティションに割り当てるので、ドロップダウンリストから「E:」を選択して「はい」をクリックします。

パーティション選択

ステップ 3. 最後には操作を実行するために「適用」をクリックしてください。

適用クリック

状況②:仮想メモリ(pagefile.sys)を削除

ステップ 1. キーボードのWindowsアイコンとRキーを同時に押し、sysdm.cplを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

sysdm.cpl

ステップ 2. 「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されたら、「詳細設定」タブをクリックし、「パフォーマンス」の「設定」ボタンをクリックします。

「パフォーマンス」の「設定」

ステップ 3. 「パフォーマンスオプション」ウィンドウが表示されたら、「詳細設定」タブをクリックし、「仮想メモリ」の「変更」ボタンをクリックします。

「仮想メモリ」の「変更」

ステップ 4. 「仮想メモリ」ウィンドウが表示されたら、「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」オプションがチェックされていないことを確認し、ドライブ一覧から削除したいドライブを選択し、「ページファイルなし」を選択して「設定」→「はい」→「OK」をクリックします。

ページファイルなし

ページファイルを無効にした後、コンピュータを再起動し、再度「ディスクの管理」を起動します。削除したいボリュームを再度選択して削除操作を実行します。

状況③:拡張パーティションを削除

「ディスクの管理」で拡張パーティションを削除しようとしますが、右クリックメニューの「パーティションの削除」がグレーアウトする場合があります。こういう時に、まず拡張パーティションにある論理ドライブをすべて削除して空き領域にする必要があります。

ステップ 1. 「ディスクの管理」で拡張パーティションの論理パーティションを右クリックし、「ボリュームの削除」オプションを選択します。

※拡張パーティションに複数の論理ドライブが存在する場合、ステップ1の操作を繰り返してすべての論理ドライブを削除します。

ステップ 2. 拡張パーティションの空き領域を右クリックし、「パーティションの削除」を選択することが可能です。

https://partition.aomei.jp/screenshot/delete-partition.png

AOMEI Partition Assistant Professionalの「パーティションを復元」機能で紛失/削除したパーティションを簡単に復元することができます。

ボリューム削除できないことに関するFAQ

Q1:ボリュームが削除できない理由は何ですか?

A1:ボリュームが削除できない主な理由には、アクティブなプロセスやアプリケーションの存在、アクセス権の不足、ファイルシステムの問題などが挙げられます。

Q2:アクセス権が不足している場合、どうすれば良いですか?

A2:ボリュームを削除するためには、適切なアクセス権が必要です。管理者権限を確認し、必要であればアクセス権を設定してください。

Q3:ファイルシステムにエラーがある場合の対処方法は?

A3:ファイルシステムのエラーがある場合、ボリュームの削除ができません。ファイルシステムの修復ツールを使用してエラーを解決し、再度削除を試みてください。

Q4:システムがボリュームを使用中で削除できない場合、どうすれば良いですか?

A4:システムまたは他のプロセスがボリュームを使用中の場合、削除がブロックされます。他のプロセスがボリュームを解放するまで待つか、それらのプロセスを終了してから削除を試してください。

Q5:セキュリティソフトウェアが影響している場合の対処法は?

A5:インストールされているセキュリティソフトウェアがボリュームの削除を制限している可能性があります。一時的にセキュリティソフトウェアを無効にしてから削除を試してみてください。

まとめ

「ディスクの管理」の「ボリュームの削除」または「パーティションの削除」が、グレー表示されている場合、どうしたら削除がきるようになるでしょうか(´;ω;`)?

AOMEI Partition Assistant Professionalを使用して、「ディスクの管理」の「ボリュームの削除」がグレーアウトしてしまう問題を楽に解決することはできます。それに加えて、この強力なソフトウェアは、ボリュームを削除せず「空き領域を割り当てる」または「アプリ引っ越し」を通してパーティションの空き容量を拡張したり、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換したりすることができます。さらに、MBRディスクとGPTディスク、論理ドライブとプライマリパーティション間での変換など、色々なディスク・パーティション管理ができます。

もし、この記事が役立つなら、友達や家族と共有しましょう!また、何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。