MBRとGPTについて
MBR(マスターブートレコードの略)とGPT(GUIDパーティションテーブル)は、2つの異なるタイプのパーティションスタイルです。Windowsは、パーティションスタイルを使用して、ディスク上のデータにアクセスする方法を理解します。また、Microsoftの公式発表によると、Windows 11ではUEFIモードの起動のみが許可されています。つまり、Windows 11以降のシステムディスクとしてGPTディスクのみがサポートされます。
ただし、Windows 11/10/8/7でディスクがMBRまたはGPTパーティションスタイルであるかどうかをどのように知ることができますか?以下の3つの方法があります。
MBRまたはGPTを確認する方法
ここでは、Windows 11、10、8、7でCMD、ディスクの管理、またはパーティションマネージャーを使用してMBRまたはGPTを確認する方法を説明します。必要に応じて、一つの方法を選択します。
方法 1. CMDでMBRまたはGPTを確認する
まず、コマンドプロンプトを使用してパーティションスタイルを確認できます。
手順 1. スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「diskpart」と入力し、検索結果からdiskpartを右クリックして「管理者として実行」を選択することでDiskPartユーティリティを起動します。

手順 2. そして「list disk」コマンドを入力し、Enterキーを押すことでPCと接続した全てのディスクを表示させます。

※注意:ディスクはGPTの場合、その「GPT」欄にアスタリスク(*)が表示されます。MBRの場合、「GPT」欄に何も表示されません。この例では、ディスク0はMBRディスク、ディスク1はGPTディスクが分かります。
方法 2. PowerShellでMBRまたはGPTを確認する
さらに、PowerShellコマンドを使用して、パーティションスタイルを確認することもできます。
手順 1. Win+Xキーを押して、Windows Power Shell(管理者)を選択します。
手順 2. 以下のようにdiskpartと入力しEnterキーを押します。DISKPARTに切り替わったら、list diskと入力しEnterキーを押します。コマンドでハードディスクドライブの一覧を表示させます。

※注意:ディスクはGPTの場合、その「GPT」欄にアスタリスク(*)が表示されます。MBRの場合、「GPT」欄に何も表示されません。
方法 3. ディスクの管理でMBRまたはGPTを確認する
上記の2つの方法は、いくつかのコマンドを実行してMBRまたはGPTを確認する方法を示しています。または、ディスクの管理を使用して、ディスクがMBRかGPTかを簡単に確認できます。
手順 1. 右下にある「スタート」ボタンを右クリックして、「ディスクの管理」を選択します。
手順 2. ターゲットディスクを右クリックして「プロパティ」を選択し、「ボリューム」に移動すると、パーティションのスタイルがわかります。

MBRとGPTのどちらが優れていますか?
どちらが良いかを言う前に、以下の側面からの主な違いを理解する必要があります。
- 1. 最大ディスクサイズ:MBRは最大で2TBのディスクしかサポートできませんが、GPTディスクははるかに大きくなる可能性があり、そのサイズ制限はオペレーティングシステムとそのファイルシステムによって異なります。
- 2. 最大パーティション数:GPTディスクパーティションスタイルでは、18EBのボリューム、一つのディスクに最大128個のパーティションをサポートします。一方で、MBRディスクパーティションスタイルでは、最大2TBのボリュームと1個のディスクに最大4つのプライマリパーティションをサポートします。
- 3. ブートモード:MBRはレガシーBIOSブートモードを使用しますが、GPTはUEFIブートモードを使用する必要があります。
- 4. OSの互換性:Windows11を除き、ほぼすべてのシステムでMBRを使用できます。Windows XPの32ビット、Windows 2000、Windows NT 4、それにWindows95/98は、GPTディスクからの読み取り、書き込み、それにブート等のことが作成できません。保護MBRだけ表示されます。Windows11、10、8.1/8、7、Vista、ServerのすべてのバージョンはデータのためにGPTディスクパーティションを使用することができます。ブートがUEFIベースのシステムでの64ビットのみをサポートしています。
|
MBR |
GPT |
最大パーティション容量 |
2TB |
9.4ZB |
最大パーティション数 |
4つのプライマリパーティション(または3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションのみ) |
128個のプライマリパーティション |
ファームウェア・インターフェイス |
BIOS |
UEFI |
全体として、GPTは新しいパーティションスタイルであり、従来のMBRパーティションスタイルよりも安全かつ柔軟性がありますが、MBRはより多くのOSと互換性があります。
データを失うことなくパーティションタイプを変更する方法
MBRからGPTまたはGPTからMBRに変換したい場合があります。CMDまたはディスクの管理を使用してこの変換を実行するには、最初にディスク上のすべてのパーティションを削除する必要があります。ただし、既存のボリュームを削除すると、ボリューム上のすべてのデータが失われるため、多くのユーザーは、パーティションを削除せずにパーティションタイプを変換する方法を探しています。ここで、AOMEI Partition Assistant Professionalをお勧めします。
このパーティションマネージャーは、Windows 11/10/8/7およびWindows XP/Vista(32ビットおよび64ビット)のすべてのシステムをサポートします。既存のパーティションを削除せずに、Windowsでシステムディスクと非システムディスクをMBRからGPTに、またはGPTからMBRに変換することもできます。
ここで、デモ版をダウンロードして、以下の手順に従ってパーティションタイプを変更しましょう。
手順 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールして開きます。変更するディスクを右クリックし、「GPTディスクに変換」または「MBRディスクに変換」を選択します。

手順 2. ポップアップウィンドウで、「はい」をクリックして続行します。

手順 3. 「適用」をクリックして操作を実行します。すると、ディスクはGPTまたはMBRパーティションスタイルに変更されます。

- そのほか:
- システムディスクをMBRまたはGPTに変換するには、マザーボードが対応するブートモード(レガシーまたはUEFI)をサポートできるかどうかを確認する必要があります。
- オペレーティングシステムなしでディスクを変換する場合は、最初に起動可能なメディアを作成し、そこからコンピューターを起動し、上記の手順を実行して変換を完了することができます。
まとめ
これで、Windows 11、10、8、7でMBRまたはGPTを確認する方法と、それらの違いと、データを失うことなくパーティションタイプを変換する方法を理解しました。
また、AOMEI Partition Assistant Professionalは、信頼性の高いディスクマネージャーでもあります。たとえば、MBRディスクをGPTディスクにクローンしたり、GPTディスクをMBRディスクにクローンしたり、マスターブートレコードを修復したりできます。Windows Serverを使用している場合は、Server版を試してください。