解決済み:Windows Server 2012(R2)のディスク領域不足という警告

概要:Windows Server 2012(R2)で「ディスク領域不足」という警告が表示されたら、パーティション上の不要なファイルを削除してディスク容量を解放するか、空き領域を追加してパーティションを拡張することができます。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2024年01月26日

この記事を共有: instagram reddit

Windows Server 2012(R2)について

 

Windows Server 2012とは

Windows Server 2012(ウィンドウズサーバー2012)は、マイクロソフトが発売しているサーバー向けオペレーティングシステムである。クライアント用オペレーティングシステムであるWindows 8のサーバー向けの位置づけであり、同社Windows Server 2008 R2の後継である。

--出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Windows Server 2012

Windows Server 2012 R2は、主にWindows Server 2012で強化された機能をさらに進化させ、信頼性、性能、使い勝手などを向上させ、より多様なシステム形態に対応しています。

Windows Server 2012 R2

★以下にWindows Server 2012(R2)の用途とその割合を示します(ファイルサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバ、Webサーバ用途で約70%)。

用途

★以下にWindows Server 2012(R2)の移行先の環境とその割合を示します(76%がオンプレミス環境)。

移行先の環境

2023年10月には、マイクロソフトによるWindows Server 2012/2012 R2の延長サポートが終了します。延長サポート終了後は、セキュリティリスクが非常に高まるため、サポート終了前に新しいOSへの移行を強くお勧めいたします。

※補足:延長サポート終了後は、マイクロソフトから新規のセキュリティパッチが提供されなくなります。そのため、新たな脆弱性が発見された場合、その脆弱性に対する攻撃から保護することが困難になります。また、トラブルが発生した際にはマイクロソフトのサポートを受けることができないため、ビジネスが中断するリスクが高まります。ですから、早めに新しいOSへの移行を検討することが重要です。

警告:Windows Server 2012(R2)のディスク領域不足

ハードディスクには、パソコンを動かすために必要なOS(オペレーション・システム)やアプリケーション、作成した文書や写真などすべてのデータが保存されています。

Windows Server 2012 R2では、パソコン内のデータ量が増えるにつれて、ハードディスクの空き領域が少なくなってきます。そして、下記のような「ディスク領域不足」のメッセージが表示されることはあるでしょう。これは、ドライブ(ローカルディスク)の空き容量が不足していることを意味します。

ディスク容量不足の警告

びっくりしますよね。Windows Server 2012(R2)がインストールされているCドライブにこのような問題が発生したら、パソコンの動作(例えば、OSの起動速度、アプリの実行速度など)が遅くなることがあります。また、システムクラッシュが発生して、パソコンの利用に影響を及ぼす可能性もあります。特に、仕事中に「ディスク領域不足」という警告が出るのは厄介だと思います。

そのため、Cドライブにこのメッセージが表示された場合、重要なデータを別の場所に移動したり、不要なファイルやアプリを削除したりして、ハードディスクの空き領域を増やす必要があります。

Windows Server 2012(R2)でディスク容量不足を解消!

ディスク領域が不足している場合、ハードディスクを増設する方法もありますが、費用をかけずに対処できる方法を選択したいですよね。そこで、今回はWindows Serverのシステムパーティション(Cドライブ)の空き容量不足を解消するための方法をご紹介いたします。

これらの方法を使用したら、Cドライブだけでなく、D/E/Fなどのドライブの容量不足を解消することもできます。全ての手順は簡単なので、パソコン初心者にもお勧めします。

解決策 1. Cドライブのディスククリーンアップを実行する

▶Windows標準搭載のアプリを使う

不要なファイルやフォルダを手動で削除できますが、「一部のファイルやフォルダが削除できなくなる」「削除後にOSが起動できなくなる」などのトラブルが発生する場合があります。そのため、Windows Server 2012(R2)に標準搭載されているツール「ディスククリーンアップ」を使用してWindowsファイルエクスプローラーでCドライブから不要なファイルやフォルダを削除することができます。

詳しい手順は次のとおりです:

1. ファイルエクスプローラーでCドライブを右クリックして、一覧表示されたオプションから「プロパティ」を選択します。

2. ポップアップ画面で「全般」タブの「ディスクのクリーンアップ」をクリックします。そして、Cドライブにどれくらいの空き領域を作成できるかを計算しています。

3. 「ディスク クリーンアップ」画面が表示されるので、削除したいファイル前のチェックボックスにチェックを入れて、「OK」ボタンをクリックします。

ディスククリーンアップ

※ヒント:ファイルを誤って削除しないように、操作前にすべてのファイルを表示して、削除したいファイルを確認しておいてください。すべてのファイルを表示する方法:タスクバーの「エクスプローラ」アイコンをクリック⇒「エクスプローラ」画面が表示されたら「表示」をクリック⇒「表示」メニューが表示されたら「隠しファイル」にチェックを入れます。

表示

※追加内容:Windows Server 2012で「ディスククリーンアップ」ツールが見つからない場合は、次のようにしてその機能を追加することができます。

1. サーバーマネージャーを起動して、「管理」メニューから「役割と機能の追加」をクリックします。

2. 役割と機能の追加ウィザードに従って、「インストールの種類の選択」画面で「役割ベースまたは機能ベースのインストール」をクリックし、「次へ」をクリックします。

3. 「機能の選択」画面に移動したら、 「ユーザー インターフェイスとインフラストラクチャ」下の「デスクトップ エクスペリエンス」チェック ボックスをオンにします。

デスクトップエクスペリエンス

4. デスクトップエクスペリエンス機能と共にインストールする必要な機能についての情報を確認し、「機能の追加」をクリックして、「次へ」をクリックします。

5. 「インストール オプションの確認」画面で、デスクトップエクスペリエンス機能がインストールされることを確認して、「インストール」をクリックします。

6. デスクトップエクスペリエンスをインストールした後、コンピュータを再起動する必要があります。

デスクトップエクスペリエンスをインストールすることにより、Windows Server上でWindows Media PlayerやStoreAppが利用可能になります。

▶サードパーティ製のアプリを使う

Windows標準ツール「ディスククリーンアップ」のほか、強力な機能を備えているディスクパーティション管理ツールAOMEI Partition Assistant Serverを使って、ディスクをクリーンアップすることもできます。その「PCクリーナー」機能は、システムのジャンクファイルとレジストリのジャンクファイルを安全かつ迅速に削除することができます。

このソフトをダウンロード・インストールして、以下の手順でディスククリーンアップを実行してください。

1. AOMEI Partition Assistantを起動・実行し、ツールバーの「空間を解放」⇒「PCクリーナー」をクリックします。

PCクリーナー

2. ポップアップ画面で「スキャン開始」をクリックし、ジャンクファイルをスキャンします。

スキャン開始

3. スキャン完了後、システムのジャンクファイルとレジストリのジャンクファイルが一覧表示されます。必要に応じて、削除したいオプションにチェックを入れ、「すべてをクリーン」をクリックします。

すべてをクリーン

解決策 2. 不要なファイル/フォルダとプログラムを削除する

▶手動で削除する

ディスククリーンアップだけでは、不要なファイルを完全に削除することはできません。ディスククリーンアップで削除しきれなかったファイルは手動で削除する必要があります。また、デスクトップのごみ箱に削除したファイルがたまっている場合は、ごみ箱を右クリックして「ごみ箱を空にする」を選択してください。さらに、使用していないアプリケーションはアンインストールすることをおすすめします。

アプリケーションを削除する手順は以下の通りです:

1. 「スタート」ボタン⇒「設定」をクリックします。

2. 「Windowsの設定」から「アプリ」を選択します。

アプリ

3. インストールされているアプリケーションの一覧が表示されるので、削除したいアプリケーションを選択して「アンインストール」をクリックします。

アンインストール

4. もう一度「アンインストール」をクリックします

もう一度アンインストール

▶自動で削除する

AOMEI Partition Assistant Serverの「大容量ファイルを削除」機能は、フォルダの容量、フォルダ内のファイル数、すべてのファイルの合計サイズ、ファイルサイズや最終更新日時などを確認することができます。ファイルの保存場所を開いたり、不要なファイルを手動で削除したりすることも可能です。

このソフトをダウンロード・インストールして、以下の手順でパソコンのストレージを分析してください。

1. AOMEI Partition Assistantを起動・実行し、ツールバーの「空間を解放」⇒「大容量ファイルを削除」をクリックします。

大容量ファイルを削除

2. ポップアップ画面で対象のドライブまたはフォルダを選択し、「スキャン開始」をクリックします。

ドライブまたはフォルダーを選択

スキャン開始

3. スキャン後、すべてのファイルが一覧表示されます。ここでは、すべてのファイルの詳細情報を確認したり、削除したいファイルにチェックを入れ、「削除」ボタンをクリックすることができます。

削除

解決策 3. 別のドライブの空き領域をCドライブに割り当てる

「ディスククリーンアップ」または手動/自動でデータを削除したくない場合や、Cドライブの空き容量が小さすぎる場合は、Windows Server 2012(R2)でCドライブを拡張して「ディスク領域不足」警告を解消することができます。Cドライブの空き容量を簡単に増やすために、ここでは強力なディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistant Server版を使うことをお勧めします。

Serverのデモ版 Windows PCとサーバー
安全かつ高速
ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

同じディスク上に隣接する未割り当て領域がある場合「パーティションをリサイズ/移動」機能でCドライブを直接拡張できます。また、未割り当て領域が隣接していなくても「パーティションを結合」機能で未割り当て領域をCドライブに追加できます。

次は、同じディスク上に未割り当て領域がない場合、「空き領域を割り当てる」機能を利用して、Windows Server 2012でデータを失うことなくCドライブの容量を拡張する方法を例として見てみましょう。

1. AOMEI Partition Assistant Serverのデモ版をダウンロード、インストール、実行します。十分な空き容量のあるパーティションを右クリックし、「空き領域を割り当てる」を選択します。

2. ポップアップウィンドウでCドライブに割り当てたい空き容量を調整することができます。「はい」をクリックします。

Cドライブに割り当てたい容量を調整

3. メイン画面に戻り、結果のプレビューが表示されます。問題なければ、「適用」→「続行」をクリックします。

適用

※ノート:
ディスクの上に空き容量がない場合、それをより大きなものに交換/アップグレードすることができます。
AOMEI Partition Assistant Server版を使用して、Windows Server 2016、2019、2022のCドライブを拡張することもできます。
AOMEI Partition Assistantは、データを失うことなくダイナミックディスクをベーシックディスクに変換、OSをHDD/SSDに移行、MBRを再構築するなど、より強力な機能を備えています。

解決策 4. Cドライブ上のアプリを別のドライブに移行する

AOMEI PA ServerでWindows Server 2012(R2)Cドライブの空き領域を増やすもう一つの方法があります。それは「アプリ引っ越し」を使ってCドライブにインストールされているアプリを別のドライブに移行することです。また、移動後、OSが起動できることを確保します。

詳しい手順は次の通りです:

1. AOMEI Partition Assistant Serverで「空間を解放」⇒「アプリ引っ越し」を選択し、「アプリを移動」と「フォルダーを移動」2つのオプションがあります。ここでは「アプリを移動」を選択します。

アプリ引っ越し

アプリを移動

2. パーティションごとに移行可能なアプリの数と容量が表示されるので、Cドライブを指定して「次へ」をクリックします。

Cドライブの指定

3. Cドライブ上のすべての移行可能なアプリが表示されるので、移動したいアプリにチェックを入れて移動先(例えば、Dドライブ)を選択してから「移行」をクリックします。

移動先を選択

4. 移行中に実行中のアプリを強制終了するという警告メッセージが表示されます。問題なければ「はい」をクリックして操作を実行します。

警告

※また、「アプリ引っ越し」の「管理/復元」をクリックして、前に移行したアプリケーションを元の場所に戻すこともできます。

復元

他にも空き容量を増やす様々な方法

空き容量を増やすためには他にも様々な方法があります。

復元ポイントを削除する
ページファイル(仮想メモリ)機能をOFFに設定する
「Temp」フォルダ内の残存ファイルを削除する
インターネット一時ファイルを削除する
「C:\WINDOWS\SoftwareDistribution\Download」フォルダの削除
内蔵ハードディスクの交換
ブラウザのキャッシュを削除する
......

パソコンの使用状況に応じて、削除して問題ないファイルを見極めて削除しましょう。これらの方法を適用することで、ディスクの空き容量を増やすことができます。ただし、重要なファイルを削除する前にバックアップを取ることをお勧めします。

Windows Server 2012(R2)ディスク領域不足に関するFAQ

Q:ディスク領域不足とは何ですか?

A:ディスク領域不足とは、コンピューターのハードディスクに保存できるデータの容量が不足している状態のことを指します。これにより、新しいファイルの保存やアプリケーションの正常な動作に影響が及ぶ可能性があります。

Q:ディスク領域不足の原因は何ですか?

A:ディスク領域不足の原因は、いくつか考えられます。不要なファイルやキャッシュが蓄積されること、インストールしたアプリケーションやソフトウェアが増えること、またバックアップや復元ポイントが多くなることなどが挙げられます。

Q:ディスク領域不足を解消する方法はありますか?

A:はい、ディスク領域不足を解消する方法はいくつかあります。ディスククリーンアップツールを使って不要なファイルを削除したり、利用していないアプリケーションをアンインストールしたり、復元ポイントを削除したりすることが挙げられます。

Q:ディスククリーンアップを使うと、どんなファイルが削除されるのですか?

A:ディスククリーンアップを実行すると、一時ファイル、キャッシュ、ダウンロード済みファイル、一時インターネットファイルなど、不要とされるファイルが削除されます。

Q:ディスク領域不足を解消するためにハードディスクを増設する方法はありますか?

A:はい、ディスク領域を増やすためにハードディスクを増設する方法があります。ただし、ハードディスクの増設には互換性や適切な設定が必要となるため、専門家に相談することをお勧めします。

Q:ディスク領域不足による影響は何ですか?

A:ディスク領域不足による影響は、パソコンの動作が遅くなること、アプリケーションの起動が遅れること、データの保存や更新が制限されることなどがあります。

Q:ディスク領域不足を未然に防ぐ方法はありますか?

A:はい、ディスク領域不足を未然に防ぐためには、定期的にディスククリーンアップを実行する、不要なファイルやアプリケーションを削除する、重要なデータは外部ストレージにバックアップするなどの対策が有効です。

結論

Windows Server 2012(R2)またはWindows Server 2016、2019、2022のようなWindows Serverパソコンに「ディスク領域不足」警告が表示されることがよくあります。この記事では、Cドライブの容量がいっぱいになった場合、空き容量を増やすための一般的な対処方法(ディスククリーンアップ、データ削除、空き領域の割り当て、アプリ引っ越しなど)をご紹介しました。

※ヒント:複数の人と1台のパソコンを共有したり、パソコンをネットワークに接続してデータを共有したりしている場合は、データの移動または削除を行う際に注意してください。

ITサービスプロバイダーや企業である場合、台数無制限のPC&Server向けAOMEI Partition Assistant Unlimited版とTechnician版をお勧めします。AOMEI Partition Assistant Technician版は上記の機能以外、クライアントに有償技術サービスを提供することもできます。

各AOMEI Partition Assistant(PA)エディションの比較

はい~以上でご参考になれば幸いです。

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。